近年、LGBTQIAへの理解が深まってきたと言われている。し、わたし自身もそう感じている。特に同性愛については、偏見を持たない事の方が当たり前になってきているような気さえする。
勿論、己や身内が当事者だったらきっとまた少し変わってくるのだろうが。
自然と恋愛の話に。同い年の彼に、「え!すごい!いい質問ですね!」
わたしは今『決まった仕事を毎日やりたくないので正社員は嫌』というふざけた理由だけで実家暮らしのぬくぬくフリーターをしているのだが、少し前に飽き性が祟ってまたバイト先を新しく増やした。
そこは大学生が多く、今年大学を卒業した新卒の代のわたしと同い年なのは、大学院生の男の子1人だけ。
「彼氏いるんですか?」
同世代が集まると自然と恋愛の話になり、同い年の彼にそう聞かれた。
「いや、いないですね~」
「あー…彼女が、いますか?」
ちょっとカタコトになりながら続けて質問されたのが意外すぎて、
「え!すごい!いい質問ですね!」
と大声で池上彰先生ばりの返しをしてしまったのが今でも少し恥ずかしい。
さて、ここまで読むとまるでわたしがレズビアンのようだが、実は全くそうではない。バイト先で隠している訳でもなく当事者でもなければ、周囲にレズビアンの知人もいない。
「まぁ別に彼女もいないんですけどね」
「え!なんだ~(笑)じゃあいつからいないんですか?」
「え…っと~、結構ずっといないですよ(笑)」
「大学生の時は?」
「いなかったですね」
「え…?それは…なんでですか?」
ここまで読んでピンとくる人がいたら握手がしたい。が、ピンとくる人は多分相当少ないのだと思う。残念ながら。
好意を寄せてくれているな、と感じる人と接するのはすごく疲れる
わたしは今まで恋愛的に好きな人が身近にいた事がない。勿論ずっと彼氏もいない。
人並みに、かっこいい芸能人を好きになってお金を積み「推しくんと結婚したい!」とは言うが、彼がもし職場の先輩だったりしたら好きにはならなかったかもしれない。手が届かないから好きなのだ。
こう言うと余りにも居た堪れないので自身の名誉の為に書かせてもらうが、仲のいい男友達はいるしたまに世辞混じりで可愛いとは言われるし、何より化粧がとても上手いと自負している。ただちゃんと就職しようと思うことが出来なかっただけで、それ以外はある程度社会に溶け込めている自信がある。
アセクシャルというのか、ノンセクシャルというのか、正直よくわからないがそういう感じなのだろうか。少し前に流行った蛙化現象かもしれないと言われたこともあるが、前述のとおり自分のことがものすごく嫌いな訳でもない。
ただただ、友愛と恋愛の違いがわからない。友情のハグはしたいがセックスをしたいとは(別にものすごい嫌悪感がある訳でもないのだが)思わない。自分に好意を寄せてくれているな、と感じる人と接するのはすごく疲れるし、申し訳ないがちょっと嫌だなと思ってしまう。
『恋愛をしない人間は異常だ』に困る。同性愛以外への偏見は?
結構夢見がちなところがあるので、運命の人に出会えてないだけかも!という気持ちもある。それならそれで出会うまで待てば良いし、ちょっと寂しいこともあるが恋人がいない事で死ぬ程困るようなことは今まで殆ど無かった。
ただひとつ、
『恋愛をしない人間は異常だ』
という多くの人が潜在的に持っているのであろう共通認識以外。
近年、LGBTQIAへの理解が深まってきたと言われている。し、わたし自身もそう感じている。特に同性愛については、偏見を持たない事の方が当たり前になってきているような気さえする。
じゃあ、同性愛以外については?