あなたの撮った写真の中に写る、私の笑顔が好き。
実家のアルバムにある3歳のときの写真と同じように、なんにも考えてなさそうな無防備な顔で笑っている私の顔が。
あなたがいつも楽しいことを連れてきてくれるから、私はこんなにも、毎日へらへらと笑っていられるよ。
今日も、大好きなあなたとスキップで。
ある雨の寒い日に、「あったかいおなべが食べたいね」と歩いて30分ほどのスーパーまで行ったのに、営業時間の変更でお店が閉店していた日。
「…でも私はトマト鍋が今日絶対に食べたい」「俺も」と、歩いて40分ほどの真逆の方向にあるもう一つのスーパーへと向かう。
「一緒だったらいくらでも歩けるね」なんて言ってくれる、
今日もあなたと、スキップで。
髪の毛のパーマのセットがうまくいかない日でも、「ねえ可愛い?」と聞いてみると、必ず「可愛いよ」とハグつきで返してくれる。鏡をのぞいても納得はできていないけど、あなたがそう言うのであれば、まぁいいや。
たぶん何しても可愛いって言ってくれる、
今日もあなたと、スキップで。
ある旅行先で、ほかの観光客が有名な観光スポットに足を運ぶ中、「ねえこっち行ってみない?」と人気のない路地を目指してみる。「なんか小さい工場があるよ!」「すごい、何を作ってる会社なんだ?」と観光そっちのけで、外に置いてある資材に書いてある社名を調べる。
ふしぎな好奇心が旺盛すぎる、
今日もあなたと、スキップで。
私が引っ越すことになったとき、前の部屋の壁や、ドアや、備え付けの家具に「ばいばい」と言ってまわるあなた。「とてもいい部屋だったね」と何度も繰り返して、なぜか部屋の中で記念写真まで撮った。
あなたがあまりにもこの部屋を褒めてくれるから言いそびれていたけど、私だってこの部屋のことが好きだったんだからね。
私の好きなものを私以上に好きでいてくれる、
今日もあなたと、スキップで。
遠くに見える山の連なりが、私ひとりだったら「わぁきれい」で終わるのに、山好きなあなたがいろいろ教えてくれるから、一つ一つに名前がついて輝き出す。
自然の中のあなたに憧れて、山の中も走れる自転車を私も買ってしまったよ。
いつも私の世界の解像度をあげてくれる、
今日もあなたと、スキップで。
私が唐突に仕掛けた指相撲も、意味のないじゃんけんも、しりとりも、かけっこも、いつも本気で勝負してくれるあなた。全部だいたい私が負けちゃうけど。こないだのしりとり、私が音楽に疎いのをいいことに架空のバンドを作り出したでしょう。
私のことを子どもでいさせてくれる、
今日もあなたと、スキップで。
私よりも好きを表現するのが上手で、好奇心がもっと強くて、たくさんの世界を知っていて、私よりもずっと足が長い、あなたのスキップのペースに私は全然追いつけないけど。
パーマがちょっとへんてこになった日でも、子どもみたいにわがままを言った日でも、いつでも手をつないで一緒にスキップしてくれてありがとう。あなたが私の毎日を楽しくしてくれるおかげで、私のスキップペースもちょっとずつあがっている気がするよ。