あけましておめでとうございます。年、明けましたね~。紅白、久々に赤組優勝だと思ったよね~。「うちで踊ろう(大晦日)」の2番の歌詞、かがみよかがみラバーの皆さんのハートに、沁みたよね~~~。

本日我が家の元旦は、朝から軽めのおせち料理、それから昨日特売だったお寿司で、とりあえず食卓を賑やかしておいたよ(姑息)。朝からドバーンと28貫。私はお腹が一杯で、現在昼の11時です。

昨日の大晦日は、息子たちを寝かしつけた後、旦那とダラダラと深夜まで起きていたのですが、元旦の今日、ちょっと思っている事があるので、ここに書き留めておきます。

「せめて家庭でテレビを見る時間は楽しく」という願いを感じる

突然ですが最近私は、ドラマやバラエティを作るテレビの中の人達の意図を、画面越しにひしひしと感じるのです。「せめて家庭でテレビを見る時間位は、楽しく過ごして欲しい」という願いを。それは私の中では2020年秋ドラマの辺りから顕著だったんだけれども(以前もその事について文章を書きました)、そしてそれは年越しも同様で。歌番組の演出や、お笑い番組で芸人さんが披露するネタなどが、なんだか、例年以上にまろやかな気がして。

そんな空気感の中、不祥事を起こした芸能人の方を、復帰させてあげたいという願いを感じるシーンが、年越しの番組の中でもちょこちょこと見られました。ネタとしてイジったり、過去の失敗をストレートに思い出させる演出があったり。私はもう、それらのシーンを見て、シンプルに笑っちゃいました(当然、直接の被害者でないから笑えるのですが)。

「もう年末なんだし、年忘れしようよ」というこの柔らかい空気。……悪くないだろう……!!

「生きていてくれてよかった」と、「こんなにも時間を費やしたのだ」

去年の末、私は元モーニング娘。の加護ちゃんのYouTube動画を見たのですが、そこで加護ちゃんは過去に自身が起こした不祥事について彼女の言葉で語っていました。小学生の頃に熱烈な辻加護ファンだった私は、こうして時を経て、当時の心の内を語る彼女を見て、単純に「生きていてくれてよかった」と思ったのです。

それと同時に「彼女は自分を許し、発信するまでに、こんなにも時間を費やしたのだ」とも。彼女の口から紡ぎだされる言葉を聞いていると、パパラッチに怯えて国外脱出だとか、若くして背負う十字架にしては重すぎだったと、私は感じます。それこそ現在ならば例えお金があっても、コロナの影響で、国外はおろか家から出る事すらできないわけで。

通常の状態の人間にすら、ステイホームは精神や肉体に多大な影響を与えるという事を、もう世界中の人が知っています。だからこそ、2021年を生きる私達は、自分の発信する情報に、より責任を持たなければならない。指先1つで有名人を追い詰められるという認識を、再確認しなくてはならない。もしも万が一、その人がこの世から消えてしまえば。誰もその人が最期に思っていた事を知ることはできないのだから

そう思うと、加護ちゃんが長い間自分の命を懸命に守って、今こうして胸の内を発信してくれている事に、私は深い意義があると感じます。加護ちゃん、ありがとうね。

もう終わりにしたい。新たな年の悲しいニュースを減らせるはず

前提として、人は住んでいる国の法律を守らなければならないし、条文にない慣習を無視した行為は叩かれてしまう。それは社会を維持するための仕組みであり、人間の性。法律や慣習は軽視してはいけないものです。

また、人が不祥事を起こしてしまった時、どれ程の大きさで話題になるかは、その人の立場によって異なります。これは事実です。

だからこそ私は、有名人の不祥事について、赤の他人がジャッジする世界を、もう終わりにしたい。直接被害にあった人が感情的になるのはもちろん当然だけれど、外野がヒートアップしないことを、国民全員が意識できたなら。きっと、今日から始まる新たな1年間の中の悲しいニュースを、1つでも2つでも減らす事ができるはずだから。

そのために私達はまず、不祥事に対して沸き上がる嫌悪感を、コントロールする術を磨かなければならないでしょう。自分の状況と重ねて無償に腹が立ってしまったり、元々の印象との落差でがっかりしてしまったりする事もあるかもしれない。

しかし、2021年こそは。不祥事を起こしてしまった人が、自分の犯した過ちの重さを自覚し、償い、自分の事をちゃんと許せる様に、それをみんなが見守っていく様な社会になって欲しい。私は、人を裁くのは、赤の他人ではなく法律であって欲しい、そう思います。

今年の漢字は「許」でどうでしょう。赤の他人が「許」すのではなく、それぞれが自分を「許」せる社会。それを身内だけでなく、赤の他人が見守り、復帰を待っていてもらえれば、きっと心強いんじゃないかな。

なんてことを考えていたら、もうお昼。私はまた再び、特売お寿司を摘まみながら、今年が皆様にとって、より良い1年になるように願うのでした。