小さい頃、夢に見ていた「お嫁さん」。
あんなに憧れていたのに、結婚の話を進めるたび、「焦り」「不安」「心配」が私を襲う。
それでもやっぱり、前へ進む。
私は今日、結婚する。
『長く付き合ってるから結婚は当然』。本質を全く理解していなかった
私はこれまで付き合った人が少なく、婚約者の彼と長く付き合ってきた。
社会人になって第一次結婚ラッシュを迎え、周りの友人たちが付き合って2、3年で結婚していく中、長く付き合っている私たちの関係は何も変わらない。
『この機会を逃したらどうしよう…』
『これまで積み上げてきたものは成就するの?』
そんな不安が一気に押し寄せてきた、26歳の春。
この時の私は、早く結果を出せない自分に焦りを感じていた。一人暮らしが長かったのもあり、独りよがりになっていた。そして「結婚」について、『長く付き合ってるのだから結婚して当然』のように思っていて、本質を全く理解していなかったのだ。
相手と向き合い、自分と向き合い、家族と向き合う。
まだまだ子どもだった私は、相手、そして本当の自分と向き合う難しさに、後々対面することとなる。
結婚を通して向き合った、"自分"との戦い。自分はどうしたいのか
そんな私にも、プロポーズされる日がやってきた。憧れていた、夢の国でのプロポーズ。子どもの頃に夢見ていたキラキラと輝く時間は一瞬で過ぎ去り、ここから私の心の中で、さまざまな戦いが始まることとなる。
彼とは価値観や波長が結構合う方だと思っているが、もちろんすれ違いが起こることがある。決めなければならないことが大きければ大きいほど、周りの意見も考えなければならないものほど、お互いの意見が一致しないことが多い。
例えば住居のこと、結婚式のこと、結婚に関するお金のこと…。ここで初めて、結婚について戦いが繰り広げられた。対戦相手は私vs彼、そして家族。文字だけで見ると相手と戦っているようだが、本当の対戦相手は"私自身"。相手とどうなりたいのか、自分はどうしたいのか。そして、『本当に結婚したいのか』。たくさんたくさん悩み、結婚をやめた方がいいと思った時もあった。それでもやっぱり、あなたと前に進みたい。
今は大変だとしても、未来は楽しい。結婚はゴールじゃなくスタートだ
両家の顔合わせをし、引越しをする。そしていよいよ役所に婚姻届を出して、式場で結婚式を挙げる。結婚するとなると行事や作業がたくさんあって、幸せなはずなのに、気疲れしてしまうこともたまにある。そして去年からコロナウイルスが流行り、思い通りには行かないことがたくさんあった。結婚って大変だ。
一方で、ふたりで将来について語り合うことも増えた。
『将来あんな家に住みたいな』
『子どもの名前○○はどう?』
『家族のためにこんな仕事がしたい』………
結婚する"今"は大変なこともあるかもしれないけど、この人と共にする未来はきっと明るくて楽しい。だから私は今日、結婚する。
これから先、苦しいこと、辛いこと沢山あるでしょう。でも大丈夫、振り返ってみて。
間違いや過ちがあったかもしれないけれど、一歩一歩ちゃんと進んできた。
私ならきっと、大丈夫。
結婚おめでとう。