このエッセイ(と呼べるのか!?)を書くにあたって、まず最初に横で寝ている主人に謝っておく。

「ごめんね……ここだけということで本心を綴るのでお気になさらず(焦)」

亭主関白とは縁遠い、どちらかというとカカア天下な我が夫婦

私は現在28歳で平々凡々な会社員をしている。
主人は1歳下の同じく会社員。
出会いは大学時代に遡る。お互い県外の大学に通っている際に出会い、地元が同じということで意気投合。
主人からの何回かのアプローチの末に付き合い始め、どちらも地元に戻り就職したタイミングで入籍した。現在結婚3年目である。
主人はとにかく優しい。元々先輩後輩の立場から付き合いが始まったこともあり、その名残からか私のことを立てて意見を大事に聞いてくれる。亭主関白とは縁遠い、どちらかというとカカア天下な我が夫婦。
また、地方在住で家を建てることが一人前の考えが若干残る地域で、ローンを組みながらも早々に家を建ててくれた。
仕事もこのコロナ禍で大変な最中、あまり影響が出ず堅実に働かせてもらっている。
いわゆる側から見ると、安定した結婚生活。
私もInstagramやFacebookでは、一般的な幸せ感を醸し出し、未婚の友達からウザがられていたらどうしようと反省しつつも、無駄に日常を投稿してしまう。

書いていること滅茶苦茶だけど、もう少し「恋愛」も楽しみたかった

本当に主人のあたたかさに包まれながら毎日穏やかに暮らしている、と思う。
でも腹の中を明かせば、もう少しLINEのやり取りにドキドキしたり、相手のことが好きすぎて辛いとさえ思えたりする「恋愛」も楽しみたかった。
と言うのも、主人の前にお付き合いした人が周りが見えなくなるほど好きだったから。
それこそLINEも頻繁に送ったし、相手のSNSを深読みして「他にオンナがいるのでは」と謎に疑心暗鬼になったこともあった。
結局私の気持ちが重過ぎて別れることとなり、今となっては「何であんなに好きだったんだろう?」と冷めた思いを抱くこともある。そう思うことで、自分を振った相手より優位に立ちたかったからなのかもしれない。
その一方で、当時の恋愛にかけたエネルギーを思い出して懐かしくもなる。
もう書いていることも感情も滅茶苦茶(苦笑)
それが穏やかな結婚との違い「恋愛」というものなのかもしれない。

また、昨今の不倫叩きの恐ろしさも知っていることから、結婚したからには主人以外と関係を結ばない決意を固くしている。
昔を懐古して「恋愛」を羨むのに、それは譲れない人としてのルール(倫理観)のつもりである。
それで多少人生が窮屈になったとしても、世間の目を気にしやすい性格である自分にとってはそちらの方が随分マシだ。

子供の誕生をきっかけに会話はさらに増え、夫婦はペアからチームに

そんなどこにでもいそうな、わりと普通タイプの私に昨夏転機が訪れた。
第一子となる子供の誕生。
前から子供は願っていたもののいざ子育てが始まると、慌ただしく過ぎる毎日に恋愛云々思いを馳せる暇が良くも悪くも無くなった。
そして、我が家はこの子の誕生をきっかけに、元々少なくは無かった会話が更に増えた。
(幸い、主人も育児に協力的なタイプだった)

「今日は一日こんなことして過ごしたよ」
「オムツ替えてもらっていい?」
「明日の予防接種はパパも一緒に行こう」

今までが自分の中で「夫婦=1ペア」であったのならば「夫婦=1チーム」になった感じ。
お互いの遺伝子を半々に分け合って生まれた我が子を見ると、やっと自らの結婚の意義「この子に出会うために結婚したんだ」と明らかに出来たような気がした。
今後長く育児をしていくには、熱く身を焦がす恋愛よりも、気持ちに余裕があり穏やかに居られる結婚のほうが適している。
そして、そのチームメイトが自分のプラスになる主人であることも重要項目。

だから、私は声を大にして言える。
「主人と結婚して良かったよ~!」