彼に浮気された私が「結婚ってステキ！最高！」と言えるようになるまで

2021/02/01

結婚ってどう思う？

25歳の結婚ラッシュ真っ只中の私たちにとっては、友達同士でも恋人同士でもこの会話は気まずい会話になりそうで、今やフランクに踏み込まない話題だ。

5年前はどうだっただろう？
「何歳ぐらいで結婚したい～」とか「こんな人と結婚したい～」とか色々話してた。
20歳の私には高校生から付き合ってる彼がいて、「25歳くらいには結婚するかな」なんて話してた。周りも「彼と結婚するんでしょ？結婚式は呼んでね！」なんて言われてた。きっとそうなるって思ってた。

姉の結婚式の日、父の不貞が今も続いていることを知った

突然のプロポーズ。彼と一生一緒にいる確信があった

23歳。
私たちそろそろ結婚するのかな？って思ってたし彼とも話してた。だけど浮気された。
でも周りに結婚するって思われてる、お互い両親と顔見知りになってる。
浮気を許すしかなかった。その時私にはその選択肢だけだった。でも裏切られたことが許せなかった。
事情を知らない周りからの「そろそろ結婚するんでしょ？」がどんどん私を追い詰めた。

20歳の頃は「結婚って良いものだな～好きな人と一緒に暮らして、楽しいを共有できてステキな毎日なんだろうな～」なんて考えてた。
23歳の私は浮気をされて反省もしない相手に冷めてた。この先一生浮気されるかもしれない、この人の性格を受け入れられない、どんなに嫌なことをされても振り回されても彼の機嫌取りをして我慢する結婚生活を想像してはゾッとしてた。

時は戻って現在、25歳。
「結婚ってどう思う？」
今の私は「ステキだよ！最高じゃん！」って答える。つい2～3行前まで結婚生活にゾッとしてたのに。
実際には2年間。色々あった。
そして私はちゃっかり結婚ラッシュに乗っていた。勿論周りのラッシュに流されたわけじゃない。自分の意思。

プロポーズの言葉は
「俺と大博打打ってみない？」
どんなプロポーズだよ。
「賭け事扱いかよ。」と思うかもしれないが、
「俺なんかと一緒にいるのは博打のようなものだ」と言いたかったらしい。
「自分は結婚なんていつできるかわかんない」って言ってた彼が、夜中に突然「大博打打ってみない？」って言い出した。
当の私は彼と一生一緒にいる確信があった。
私にとって何の博打でもなかったのですんなり受け入れた。彼も私と今後一生一緒にいるという確信を持っていたから大博打を打とうと(結婚しようと)したらしい。
突然何の前触れもなく告げられたプロポーズは理解するのに数秒かかったし回りくどすぎる言い方だったけど、慎重な彼のブラックジョークに近いユーモアセンスから生まれたプロポーズはきっと世界で唯一だと思うので私は気に入っている。

自分を大事にしてくれる相手を自分も大事にしたかった

相手は高校時代から付き合ってて浮気したソイツじゃない。(もうわかりにくいのでその彼のことは元カレと呼ぶ。)
元カレと一緒にいた時間だけ"情"もあった。ただの"情"だけでは一生を添い遂げることはできないと判断した。何度も裏切られて(浮気されたり嘘つかれたり約束をすっぽかされたり誕生日を祝ってくれなかったり)気づいた頃には信用も、愛も恋も好きも嫌いも、何もなかった。

「俺は変わったんだ、俺にはお前しかいない」って別れた後にプロポーズされた。
事実だったかもしれない。
でも元カレの言葉はもう何ひとつ私に響かなかった。もう一度信用する努力もしたくなかった。疑い続けなければいけない相手と一生一緒にいるなんて有り得なかった。自分を大事にしてくれる相手を自分も大事にしたかった。
だから「もうこの先自分には結婚する相手がいないかもしれない、それでもこの人とは結婚なんてまっぴらごめんだ！結婚なんて最悪だ！」と思ってキッパリ別れた。

結婚は、一緒にいたい相手との約束なら最高！

私の結婚相手は、結婚にゾッとしていた時に友人として出会った相手。「男の人は浮気するもの」って思い込んで絶望してた時に出会った。
友人としていっぱい話をしていくうちに「この人が恋人だったらどんなに幸せなんだろう」「この人だったら信用できるのに」「この人といるといつも笑顔でいられる」って考えてた。
「この人と次に付き合う人はどんなに幸せなんだろう」
それくらい魅力的で理想の人だった。
私だけじゃなくて彼も同じように感じてくれていて、想いが通じ合ったときは感極まって泣いた。私じゃなくて彼が（笑）。
私は笑いながら涙を拭いてあげた。

彼は私が裏切られた過去も知ってた、大きな愛情で男の人を信じられない私の気持ちを変えてくれた。