「正直なところ"結婚"がしたいのか、"結婚式"がしたいのかわからなくなってるところかな。」
婚活真っ只中で、出会い系アプリを4つも駆使していた2年前の方が今より結婚を慎重に考えていた気がする。

プロポーズから婚姻届まで超速スピードの私たちの結婚

今の彼と婚約。比較的マリッジブルーはなかった。むしろこんなに迷いがなくていいのかなとさえ思っていた。付き合ってからすぐ彼が結婚の話に前向きだったことや、友達の高校の時の先輩だったこと、地元が近かったことからたぶん少なからず運命的なものに惹かれていた部分があったからかもしれない。まあ、7割は適齢期って言われる時期に出会ったからというのが占めているけども。でも、さすがの私も苗字が変わる前日の夜、少し泣いた。
2年前の私はどこに干されたんだってぐらい、スピード感があって、プロポーズされてから婚姻届を提出するまで、10日ほどだった。だから顔合わせも親の都合なんてあまり考えることなく済ませてしまった。それは本当に申し訳ない。そんなこんなで、無計画なもんで住む家も決まってないからお互い実家暮らしが続いた。所謂週末婚。

出産と結婚式の優先順位の違いでマリッジブルーに

社内で新婚さんといじられはじめた頃、そんな私もとうとうマリッジブルーに陥った。あれ、マリッジブルーって結婚後にもくるものなんだな。
きっかけは、「結婚式が先か」「子どもが先か」。「鶏が先か、卵が先か」ではない。
普段から子どもが早く欲しいと言っていた夫にとって、コロナのせいでいつ開催できるかわからない結婚式より、早く子ども産んだほうが、肉体的な負担や、第二子以降の出産リスクが下がるとのこと。言いたいことはわかる。とてもよく理解できた。...でも結婚式。小さな子どもを育てながら果たして満足いく準備ができるのか。

そもそも体は元に戻るのか?仕事は?式中は誰が子どもの面倒見るの?もしかしたらいつか、結婚式の開催が遅れたことを夫や子どものせいにしてしまう自分がいるのでは?と、どうしても決断できなかった。私と夫、どちらも悪くないのに意見が食い違う日々。コロナなんてなければ。「結婚はまだ早かったかな」「所詮、結婚式がしたかっただけなのかな」「ほかに私を理解してくれる人がいたのでは」アラサーになっても目を腫らして朝を迎える日がこようとは。
結局のところ、「私のジーニー」と豪語する夫が折れてくれたために、結婚式を優先させてもらえることになった。めでたしめでたし。
という訳にはいかず、それから少しぎくしゃくした関係が続いた。連絡頻度も減ったし、お互い傷には触れないように優しい言葉を掛け合った。今まさに、ここ。
こんな状況で綴ってます。

簡単なことでも難しく考えてしまう距離を縮める努力

結婚とは何か。あの苗字が変わった時のむずむずした感触。少しの優越感と開放感。そして息苦しさ。
ハッピーなことだけじゃない。簡単に終わることもできなければ、簡単に続けることもできない。他人を深く理解することは難しい。
でもやっぱり結婚しなければよかったとは思えないのは、ふと息をした時思い出す、彼の手の温もりがあるからかなと思ったり。愛し抜けるポイントが一つあればいいのにとは、確かになと感じる。

簡単なことでも難しく考えてしまう二人の距離だから、ゆっくり少しずつ一緒になってゆけたらと。