私が結婚したのは2019年、26歳でした。相手は私より4歳歳上です。
自慢ではないですが、私自身、プロポーズを受けたのは旦那が3人目。人生で3回目のプロポーズでようやく「結婚したい!」と思えました。相手はもちろんのこと、当時の年齢や仕事のこと、住む場所、家族との相性など様々な角度から考えたときに1人目、2人目の時はどうも前向きに考えられませんでした。「結婚しても離婚しそう…」と思っていたので、そのお二人からのプロポーズには首を縦に振れませんでした。
今の旦那との決定的な違いは、おそらく「自分が自分らしくいれる事」だったと思います。家族と過ごすようにありのままの自分で過ごせるか、だと思いました。
「ママの手料理が食べたい」ボンボンの年下マザコンに呆れた
お断りさせていただいた1人目は、『将来安定の大企業にお勤め年下インテリマザコン』でした。裕福な家庭で育ち、勉強もよくでき、知識も豊富。仕事も安定していて優しい男性でした。が、年下という事もあり、常に私が何もかもリードしなくてはいけませんでした。
リードする場面がある、程度ならまだしも、毎回常に…となるとしんどくなり、「私がしっかりしなくちゃ」と考えて過ごしている自分がいました。
また、自他ともに認める、マザコン。母親想いなのはいいのですが、「週に一度はお母さんの手料理が食べたい」「先週ママとランチしてきたよ~」と嬉しそうに親子の写メを見せられた時は、さすがに無理だな。と感じました。親子仲良しは素敵ですが、親に対する考えや距離感が違うのはこれから先変えられないと思いました。
「素敵な女性でいなきゃ」のプレッシャー。付き合い疲れをしたバツイチ年上男性
2人目の男性は『包容力バツグン歳上バツイチ子持ち』でした。年上ということもあり、包容力も経済力も、安定感もあります。落ち着いていて、いつも紳士的な魅力的な方でした。なにより、私を常に女性として扱ってくれていた為、私自身も化粧や服装等自分磨きを楽しめていました。しかし、バツイチということもあり、とても恋愛にシビアで結婚後は親戚付き合いは一切したくないと、お付き合いしてる時からよく言っていました。これも価値観の違いですが、擦り合わせるには大きな問題だと感じました。
また、年が離れていた事もあり、親からの理解を得られず、板挟みの状態にも疲れてしまいました。そして、年が離れている分、子供扱いされたくない!と思い、嫌われないように「理解ある落ち着いた大人の女性」を演じていたように思います。無理をして背伸びをしていた自分がいました。お別れした時に、なんだかフゥー!と開放感のようなものを感じた時に初めて気づいたので、無意識に背伸びをしていたのだと思います。
「ありのまま」でいられる安心感を生涯のパートナーは持っていた
そして、今の旦那です。今の旦那は元々友人として知り合って10年ほど経っていました。頻繁に会う事もなく、たまに連絡を取り、年に数回何人かで飲みにいく程度でしたが、いつも私は私らしく、笑ったり泣いたり、人には言えない悩みも言えたり…なぜだか心を許してありのままの自分で接することができました。未熟で弱い部分も出せました。そして、そんな自分を「そうか~」と言って受け入れてくれました。
「この人は、私を私のまま受け入れてくれる」と安心できたことが大きかったです。その安心感を自分が理解した時に結婚が見えました。なので、今の旦那とは付き合い始めてから、入籍、挙式まで9ヶ月です。早い方だと思います。
現在の世の中は随分と様々な分野での『多様化』を感じます。それも全て、受け入れる許容範囲の広さだと思います。視野の広さや、知識、様々な選択肢や多様な角度からの想像力ももちろん必要ですが、なにより、状況、人、環境、価値観、文化など、どこまで何を受け入れられるか、その基準が同じか、だと思います。
結婚をすると、仕事や住む環境、生活様式も一気に変わります。その変化をお互いにどこまで受け入れられるか、お互いの心と価値観が多様化できるか、そして、多様化した上でどこまで一致するのか…だと感じます。正解はどこにもありませんが、自分が信じる道が出来る限り似ていたり近いと、結婚は悪くないと思います。