かがみよかがみ編集部では、「2021私の宣言」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。

今回は、かがみすと賞1本、編集部選として2本のエッセイをご紹介いたします。

◆かがみすと賞

ストレス解消のために何してる?友人は言った「私はね、お尻振るの!」(かたつむり)

ポップで読みやすい文体に、「お尻を振る」という素敵なご友人のストレス解消法。肩の力が抜けるような明るさと、前向きな読後感がすてきなエッセイです。「人生で結局のところ何を成し得たとか、何者になったかとか、どれだけ稼いだとか、そんなものは二の次で、自分が楽しい!と感じている時間がどれだけ多かったかが全てで、幸福度を左右するんじゃないだろうか」自分のご機嫌を自分で守るかたつむりさんの「宣言」。年を明けてもなおコロナ禍の生活を過ごす日々を生き抜くわたしたちにとって、大切にしていきたい姿勢だなと感じました。

◆編集部選

「お母さんを守って幸せにする」ではなく「私が幸せになって、お母さんも幸せにする」(てん)

お母さんとの関係性への違和感に気づき、考え、そのうえで新たに関係を築こうとする心情の変化が丁寧に綴られているこちらのエッセイ。「私が幸せになって、お母さんも幸せにする」お母さんの気持ちを最優先にしてきた日々から、自分の想いも大切にしていく2021年へ。これまでの自分を否定せず、受け入れた上で、新たな一歩を目指すてんさんの宣言に、背筋が伸びるような想いになりました。

一流企業を辞めて無職に。志望大学に行けなかった「無念」だけで生きていきたくない(narumi)

「経済的な事情で第一志望の大学に行けなかったわたしは、せめてその大学を出ていたら得られていたであろうキャリアと、わたしから進路を奪った要因であるお金を手に入れようとしていた。復讐に近い気持ちだったと思う。」キャリアへのモヤモヤを深く掘り下げ、幾度となく自身と対話を重ねてきたのだと思いました。綴られる言葉の芯の強さに、覚悟が滲みでてくるエッセイです。コロナ禍で先行きの見えない中、転職し新たな一歩を踏み出したnarumiさんの行動力に、背中を押してもらえるような、素敵な読後感でした。

以上、「2021私の宣言」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。現在募集中のテーマはこちらから。みなさまからのご投稿、お待ちしております!

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