「早く彼氏見つけて結婚しなよ。」
「もしあなたが結婚して出産しても、戻って来れるように、整えるから!」

 私の勤める会社は、地方の田舎にあり、年齢層は40、50代が多く、古い考えを持つ人が多い。さすがに、「寿退社」という思考は薄いものの、新卒で入社して以降、たびたび、上記のように言われてきた。

結婚だけが幸せなのか。幸せの尺度は人によって異なるのではないか

 女性は適齢期が来たら結婚・出産・子育てをし、家庭と仕事を両立させるのが、一般的な幸せであり、暗黙のルール。そのような考えを、まして他人に押し付けるのは、いかがなものか。結婚だけが幸せなのか、「幸せの尺度」は、人によって異なり、「他人は他人、自分は自分」ではないだろうか?

 私は、結婚は就職と同じく「運と縁とタイミング」で決まると考えている。いくら結婚したくても相手がいないと何も始まらない。相手のことをよく知らないまま結婚して、後に離婚に至るケースも少なくない。実際、私の会社の男性社員の半数は、離婚を経験している。

 1年前、私と同じ部署の人が、待望の第2子出産のため、産休・育休に入った。同じ部署の上司は、表面上は一緒に喜んでいたが、「残された私たちは、これからどうすればいいの。このままの仕事のペースじゃ、今後は通用しないわよ」と、私にイライラをぶつけるようになった。

 女性社員が無事に出産し、育休期間半年を過ぎる頃には、上司は本人には直接連絡しないものの、残った者たちに「彼女は、いつ帰ってくるんだろうね」と呆れ顔で愚痴をこぼす機会も増えた。勤務先で女性社員が産休・育休を取得するケースは、今回が第1号なので、社員みんなが戸惑いを隠しきれない部分はある。

 だが、このケースへの対応を目の当たりにして、誰が、この会社で、結婚報告をして、産休・育休制度を利用して働き続きたい、と思うだろうか?

結婚の幸せや責任を押し付けてくる行為は「ありがた迷惑」ではないか 

 部長が、「1人が休んだからといって、仕事が回らない職場であってはならない」と以前言っていた。同じ部署であっても、1人1人少しずつ仕事内容が違うため、1人が欠けるリスクは大きいが、部長の言葉には納得がいく。

 だが一方で、同一人物に「結婚以外の理由での退職は認めない」というニュアンスの言葉を掛けられたこともある。結婚し、家庭を持つことでしか感じられない、責任や喜びなどの感情や経験を、私にも味わってほしい、とのことだ。

 部下の幸せを願う気持ちはありがたいが、自分の経験上、プラスだったことを、部下に押し付けてくる行為は「ありがた迷惑」ではないか。

キャリアを勝ち得た私が、メンタルと体力を保つために掴んだペース

 現在、私は、仕事漬けの日々である。キャリアと信頼を勝ち得た分、仕事量や責任が増え、少しずつではあるが、対価として見合うだけの給料も、ようやく頂けるようになった。

 平日を仕事に費やしている分、休日はゆっくりとマイペースに過ごすよう心掛けている。友人との会話、散歩、買い物など、息抜きはきちんとして、メンタルと体力を保つ努力をしている。自分で掴んだペースがある分、「適齢期の女性のプライベートの充実=恋人の存在、結婚への意識を持つこと」という周囲が作った方程式、無言のプレッシャーは、非常にしんどいものである。

 私には、転職して都会に出て働きたい、自身の可能性を見つけて伸ばしていきたい、という欲がある。

 だが、20代も後半に入り、俗にいう「アラサー」である。「〇歳までに、〇をしたい!」という目標が浮かんでは、年齢のせいにして消し去ろうとしている。

 このようにむしゃくしゃしている心情の最中、「かがみよかがみ」と出会った。29歳まで、という年齢制限のため、私は後2年程しか投稿できないが、等身大の自分の気持ちを鏡に映しだして綴ったり、他の投稿者の文章を読んで、心の栄養にしたい。明るい未来、30歳のスタートを切るべく、種を蒔いていく。