着替えと移動で時間切れ。生理の時はどうすればいいの?

「学生時代」と「生理」というキーワードで思い出されるのは、とくにかく時間がなかったという記憶である。授業と授業の間の休み時間は基本的に10分間だが、生理の時は本当に時間がなかった。
社会人の今でもおかしいと思う。

科目にもよるけれど、前が体育であればたった10分間で運動場から更衣室に移動し着替え、自分の教室に戻り体操着を置き、トイレに行かなければならない。トイレだって用を足すだけではなく、生理なので時間がかかる。そしてその後がまた移動教室の科目だと完全に間に合わない。

しかし周りを見ると、普通に間に合っているように見えて、こんなに時間がないと急いでいるのは私だけに思えた。確かに私は汗かきなので汗を拭くのにも時間がかかるし、くせ毛なので体育で汗をかいた後は髪も直したかった。

でもこれは大なり小なり私だけではないはずで、なぜみんなはできるのだろうと疑問に思っていた。ただトイレのゴミ箱を見ると、梱包せずに捨てられていて目を覆うような生理用品もわりと見かけたので、そういうことをする子は私と同じように急いでいたのか、あまり気にしない質なのかなと思った。

ガラケーを使って自力で対処法をリサーチ。そして出会ったのは…

ともかく私の場合は、どう頑張っても普通にやっていたのでは10分間にすべてを済ませることができなかった。チャイムに遅れると先生に注意されてしまうのでトイレを我慢したり、2日目などでどうしてもトイレに行かないと次までやり過ごせないときには授業中に手を挙げてトイレに行くなどした。

授業中に手を挙げてトイレに行くと宣言するのは学生としては非常に勇気がいる行動で、私は毎回かなりそれで気疲れした。勇気を出して手を挙げるという自分の行動にも気疲れするし、「よくこいつ授業中トイレに行くな」と周りに思われているんじゃないかという想像もまた、心が疲れる原因になった。

そして私はタンポンに出会った。当時持っていたガラケーで色々調べて、長時間替えなくてもいいということで自分で買ってみた。

高校のときだった。友人でも使っている子は見かけなかったので、初めて使うときはドキドキしたのを覚えている。

この出会いは本当に良いもので、装着に慣れてしまえば、タンポンの多い日用を付けていれば授業2時間分くらいはトイレなしでも行けるようになったので、かなり気楽になった。体育の授業などでも漏れを気にしなくても良くなった。ただこれは私にとっては副産物のまた副産物くらいなものだった。

学生時代の私と同じ悩みを抱える女の子たちに伝えたい

タンポンに行きつくまでの道程は人それぞれだが、私の場合は「休み時間が足りなかったから」だった。当時どこを見ても「学校の休み時間にトイレに行く時間がないときにもタンポンはおすすめ」とは書いてなかったし、今も見かけないけれど、このようなメリットを女の子にもっと知ってもらえれば、生理と学生生活という点での悩みは多少軽減されるのではないだろうか。

少数派かもしれないけれど、学生時代の私と同じような悩み、そして何より、もう少し休み時間の対応が柔軟になってほしいと願うばかりである。