誰と付き合っても毎回同じ結末……私何かした?

10代の頃は、見た目が全てだと思ってたんだよね。彼氏に選ぶ人はイケメンでマッチョで優しくて……数えきれないくらい理想を語っていた気がする。
20代に差し掛かり、年上の何人かとお付き合いもした。
見た目が良い人、優しい人、お金を持っている人。一見好条件だが、みんな裏切るの。
慣れない料理にチャレンジしてみたり、可愛く見える化粧や服装に変えてみたり、好きでいてもらう為に私なりに頑張ってたんだけど、それが裏目に出たみたい。
「お前は1人で大丈夫」って浮気されて終わるの。
誰と付き合っても毎回同じ結末になるなんて、私何かした?
仕事を頑張ったら「仕事と俺、どっちが大事?」って天秤に掛けられたこともあったっけ。

23歳、24歳ぐらいの時は、恋愛が面倒臭くなっていた。だって、誰とお付き合いしても毎回同じ結末の恋なんて、わざわざ始めようようと思わないでしょ。
恋って頑張ったからといって必ずしも評価されるわけではない。それだったら頑張った分だけ評価される仕事の方が何倍も良い。それに、お金は人と違って裏切らない。
完全に拗らせている。

重要視していたのは、仕事に対する姿勢

25歳になる頃には、彼氏がいないと言えば理想が高いと余計なお言葉を頂くようになった。本当に余計なお世話。
その頃には理想のタイプを聞かれた時に返す定型文が完成していた。
「仕事に対する姿勢がちゃんとしている人で、ギャンブルをしない人」

見た目のタイプはどうでも良くなっていて、清潔感があれば良いかなってぐらい。ギャンブルは単純に嫌いだから、相手にもやってほしくないだけ。
私が重要視していたのは、仕事に対する姿勢。これって物事全てに対しての姿勢を表していると思うの。ぶっちゃけ、仕事は何でもいい。
身なりに気を使えない人、時間にルーズな人、他者の話を全く聞かない人。
これらは本人の意識次第でいくらでも変えてこられたはずなのに、気付けていないってことは客観的に物事を捉えられないってこと。

「何も頑張らなくていい」という彼の言葉がスッと心に入ってきた

こんなに可愛げのない理想を掲げる私にアプローチしてきたのが、現在の夫だ。
何やかんやで彼とは26歳で結婚したが、彼に出会ってから今まで恋が始まらなかった理由が徐々に分かってきたのだ。

恋愛は時間の無駄だと思っていた25歳の夏、彼と出会った。
バイト先の常連客だった彼は、初対面から口説いてくる、私の嫌いなタイプだった。それでも何度も店に通い詰めてくれた彼と、気付いたら沢山話していた。
無理に恋愛は始めたくない私は、着飾らずに自分の考えをぶつけた。恋愛や仕事に対する考え方など、話すことがこれ以上ないぐらい話したけど、彼は1回も否定してこなかった。
素の私を理解しようとし、「何も頑張らなくていい」という彼の言葉はスッと心に入ってきて、私は彼に身を委ねてみようと思った。
人生で初めて頑張らない恋が始り、その1年後には結婚に至る。

今まで必死だった過去の恋愛が走馬灯のように流れる。
好きなものを好きと言える自分だったっけ?
嫌いなものを嫌いと言える自分だったっけ?
今までは無意識のうちに相手が好きなタイプの女性像を必死で追いかけて、頑張れば頑張るほど、本当の自分からかけ離れて苦しくなって。始めることすら億劫になって。自分から勝手に沼に入っていったのに恋愛イコール面倒になっていたことに気付かされる。

私は別に恋愛って必ずしなきゃいけないものだとは思わない。愛の形は様々だし、面倒くさいと思いながらする恋愛なんて苦痛でしかないから、無理して焦って始めなくていい。
ただ、頑張らない恋愛に出会えた時は、あなたらしい恋が始まるタイミングかもしれないね。
世の中には沢山の人がいるし、こんな拗らせ女の私でも出会えたんだから。