タイムマシンに乗ったとしたら。
私は、幼少期の自分に、話をしに行きたいと思う。

小学生の私は友達付き合いを苦手に感じ、ストレスを感じていた

私は、地元の公立の小学校、中学校に通っていたのだが、どうにも合わなかったし、遊んでいてもあまり楽しくはなかった。
さらに、小学校低学年の時には、保護者含めた、ちょっとしたトラブルに巻き込まれたため、同年代の友達付き合いへの苦手意識が加速した。

子供ながらに同調圧力のようなものも感じていたと思う。
みんな仲良く、休み時間はお友達と遊びましょう、友達は多い方がいい、みたいな空気感。
私は1人で本を読んでいる方が好きだったし、家で宿題をやるくらいなら、暇な休み時間にやっていたこともあった。
それに、身体もあまり強くはなかったため、活発に遊び回ることもないし、よく笑う、愛嬌のある子供でもなかった。
当時は、実年齢より上に見られることも多かったし、思考も容姿も大人びていた。
成績は良く、大きな問題は起こさないが、協調性はあまりなかったので、教員や大人に好かれる子供ではなかった。

高校は、地元から離れた、公立の進学校に進んだ。
私の進んだ高校は進学校ながら、部活動や文化祭も活発であったし、校則も緩めであったので、個性的な人が多かった。
みんな自分のやりたいこと、やるべきことに集中して生活していた。
集団生活自体が苦手という意識はあったが、小中学校時代に比べるとだいぶ、生活しやすくなった。

今思い返せば、地元の小中学校にいた人は嫌味っぽい、僻みっぽい人が多かったことや、何に対して、なぜストレスを感じていたのか、なぜどことなく退屈だったのかわかるが、幼い時は色々違和感がうっすらあるだけでよくわかっていなかった。
けれど、大人になった今、「幼い頃の自分は無意識に無駄にストレスを感じていた」ことがよくわかる。
だから、もしタイムマシンに乗って会えるとしたら、幼き自分に3つのことを伝えたい。

自分を信じて無理せず、やりたいことをやる。幼き自分に伝えたいこと

1つ、まず自分の人を見る目と直感は信じていいこと。
なんとなく最初から違和感を覚えた人はやっぱり自分に対して良くない人なので、離れて良いし、印象が良かった人とは仲良くなって大丈夫。
自分のカンはとにかく信じていい。他人からの評価がいい人でも、自分が何か違和感を持ったら、そのカンは当たっている。

2つ、無理に友達付き合いをする必要はないこと。
一時期は、人付き合いは生きていく上で必要だし、友人は多い方がいいと思って、愛想を振りまいていた時期もあったが、その生き方は自分には向いていなく、疲れるだけで長続きしなかった。
けれど、大体、どこに行ってもそれなりに自分に興味をもってくれる、気に入ってくれる人を見つけることはできているから、アルバイト先でも専門学校でも人間関係は上手くいっている。
お互いの話をしっかり対面で話せて、まあ適当にお互い頑張って生きて行こうね、と言い合える友人が何人かいるし、歳を重ねてからの友人付き合いの方が子供の頃より断然楽しい。

3つ、自分のしたいこと、やった方が良いと思うことに集中して良いこと。
友達付き合いの話と重なるが、無理に人と一緒にいる必要はない。たくさん本を読んできたり、勉強してきたことはわりと役に立っていると思う。
何か資格試験を受ける時にもベースの知識があるおかげか、参考書を読むことが苦にならないし、こうして文章を書くこともできている。人目を気にせず、自分のことに集中して早く成長した方が絶対に良い。

幼き頃に戻るのではなく、生きる上で大切なことを他人として伝えたい

私は高校生の時以降、何度か大きく体調を崩したり、人間関係で悩んだりと、どの時期もそれなりの苦しみがあった気がするので戻りたい時期はない。
常にそれなりに友人はいたが、学校という環境が苦手だったので、学生の頃に戻りたい、などと過去を懐かしむこともない。
だから、もしタイムマシンに乗ったとしたら。
幼き頃に戻るのではなく、ただ、3つのことを他人として伝えたいと思う。
そうすれば、過去の自分はもっと早く、生きていく上で大切なことに気づき、より芯をもって自分の人生を歩めると思うから。