私は小学校までは一般の公立に通い、中学から女子校に通いました。
1学年200人以上いると入学式に知ったときには、やはり「いじめ」という物の存在を考え、とても不安になったのを今でも覚えています。

女子校で驚くほどに男らしく成長し、感じたことをはっきり言うように

まぁ思春期なので入学後、ちょっとしたいざこざとかはもちろんありましたが、学年を上がる毎にそんないざこざはなくなっていきました。
何故か?
女子校の女は、6年かけて驚くほどに男らしく成長するからです。
中1初めのうちはまだ小学校の名残があるのか、「あの子むかつくー無視しない?」みたいなやり取りがあったりなかったりします。ですが、段々とそういう子が浮いてくるのです。

「あの子ムカつかない?無視しない?」
「私はムカつかないから勝手にやれば?」
「え、嫌いなのになんで関わるん?」
「文句あるなら直接言えよ。気持ち悪いな」
という具合に。
こんな感じで6年間で私は大分思ったこと、感じたことを良くも悪くもはっきり言う女になっていきました。

喧嘩だけじゃなく、何事に対しても思ったことを素直に言えるようになったことが、個人的に女子校に入って一番良かった点かもしれない。
小学校の頃から「あの子ぶりっ子だから嫌い」とか「私があの子嫌いだからあんたも嫌いよね?」いうやり取り、大嫌いだったのです。
女子校時代、ぶりっ子に対しては「あの子可愛いわ。癒やし」って素直に思えたし、「あの子嫌いなの?あたしは割と好きよ」とかも相手に合わせず言えました。

旅行での行動や、「言わなければならないワード」に感じる違和感

女子校と共学の違いを未だに一番感じるのは「旅行で別行動すること」です。
大学の友達は「えーみんなが行くならそれでいい!」と言ってくれる友達が多かったです(それはそれでもちろん有り難いが、気を使ってしまう)。
ですが、女子校の友達は「あんたそっち行きたいの?あたしこっちだわ……じゃ、3時集合で」みたいな感じで別行動が当たり前。

お互い無理に行きたくないところに行ってる感じがなくて、個人的にはとても楽でした。
なんというか……共学の子たちは集団を大切にしてくれる優しさがあり、女子校の子たちは個人を大切にしてくれる優しさがあるように思えます。
また、共学である大学での女友達に違和感を覚えまくったのも事実です。小学校の頃より「言わなければならないワード」が増えていたように思えます。
中高時代、「私可愛くないからー」「え!可愛いよー」という謎のやり取りを一切していませんでした。
たまに自虐勢もいましまが、それには「そう思うなら努力するしかなくね?」とか「しゃーない」とかしか言いませんでした。というか、そもそもあんまりそうい子がいなかったし、そういう子は「あの子何言いたいか分からんな」という目で見られるのが容易に予想できます。

なのに大学時代の友達は可愛いだの可愛くないだの、何故かLINE上で慰めあってます。
初めて聞いたときは本当に驚きました。何を目的としたやりとりなんだ??

共学への参入がこんなに疲れるなんて。来世でも女子校に入りたい

あと「〇〇君と△△付き合ってるらしいよー」「ええ!お似合いー!!」というやり取り。まず同じ学年というだけの他人の恋愛によくそんなに興味持てるなと感心しました。
仲いい子の恋愛ならやっと興味が持てます。

そして呪われた様に「お似合い」と言わなきゃならない文化。不思議でならなかった記憶があります。
共学の子たちのほうが気遣い屋で優しいとは思いましたが、疲れてしまい、本音で話せるのは男友達だけになってしまいました。
ああ……女子校から共学への参入はこんなに疲れるものだったのか……。
私は娘ができたら女子校に入れたいし、もし来世でも女なら女子校に入りたいなぁ……。
あんなに楽だった環境はない。
思い出しても最高の中高生活でした。
中学受験で娘がいじめられるかもだから女子校は……と考える親御さんもいると思いますが、私はそういった経験をしていません。

むしろ竹を割ったような性格の女の子になるかもしれません。
ただ、空気が読める気遣い屋の女の子には育たないかもしれません。
だって女子校に女子はいないのだから。