同じ教室に男の子がいるのが当たり前だった環境。
そこから卒業した私は、春から女子大生。
学校に行くと見渡す限り女の子。
初めはその環境になれなかった。
共学・別学の両方を経験した私が思うこと、感じる事は様々だった。
別学の大学に入学して気付いた、男の子のいない環境の居心地の良さ
別学に入学し、まず初めに思ったことは友達を作りやすく、気の合う友達を見つけやすい環境だということ。
共学であると、男の子も同じ環境にいるため、当然だが同性の人数が少ない。
そしてクラスによって分かれてしまうため、あまり多くの同性とかかわりを持つことができない。
その反面、まず大学となるとクラスという縛りがなくなり、授業ごとに様々な人と関わりを持つことができる。
また、女子だけという環境で自分から声をかけやすいため、交流を広げていく事ができる。
これらのことから、入学してからまだ三か月という短い期間ではあるが、たくさんの友達を作ることができ、その中でも気の合う友達を作ることができた。
そして、男の子がいない環境は、私にはかなり居心地が良いものだった。
男と女では感じ方、捉え方が全くと言って良いほど違う。
共学に通っていた時は、何かと異性にも気を回して男子女子両方からの感情などを読み取って行動しなければいけなかった。
そのためかなり神経を使い、自分が気疲れでぐったりしてしまう事が何度もあった。
しかし、女子大ではその必要がないためかなり自分の心に余裕ができ、気疲れすることをなくす事ができた。
異性のイザコザが起きない別学。でも共学は悪いところばかりではない
また、異性が関わってくる同性とのイザコザが全くと言って良いほどなくなった。
好意を持った人が同じで被ってしまった、ということや友達がお付き合いしている相手がその友達と距離が近くなってしまっていたなど、私の身の回りの友達から色々と相談を受けていた事がある。
それが原因で友達間でのイザコザが起きてしまったり、人間関係が崩れてしまったりとかなり面倒ごとが多かった。
女子は男子が関わると、どんなに性格が良い人でも人が変わってしまうということをこれらの件で私は学んだ。
しかし、共学は悪いところばかりではない。
むしろ良い所だってたくさんある。
男子と女子がともになって各行事に全力で取り組むことが本当に楽しかった。
中学、高校どちらとも体育祭では学年対抗でのリレーや大縄などがあり、それに打ち込むために休み時間や放課後などみんなで集まって一位を取るために一人一人が協力し合い仲間を支え合う。
思い出は別々の場所にしまおう。共学・別学には違った良さがある
それはそう簡単ではない、
みんなが心を一つにしないと出来ない事だった。
そして実際に、中学三年の学年対抗大縄で私のクラスは優勝する事ができた。
また、同じく三年に行われた合唱コンクールでは見事、最優秀賞を勝ち取る事ができた。
合唱コンクールは、女子はやる気があって男子はやる気がない、というパターンが多いかもしれないが、私たちのクラスは違った。
女子男子ともに昼休みの練習や放課後の練習、そして少し早くに学校に集まって行う朝練など、みんながみんな自分の時間を削ってクラスの為に動き、頑張っていた。
考え方や捉え方が大きく変わっている男女がここまで互いに協力し合い、誰一人として欠けないまま、最終的には結果を残す事ができて心から嬉しく感動した。
この出来事は私の人生の中でもかなり鮮明に覚えており、最高の思い出である。
共学・別学について私は両方ともに違った良さがあると思っている。
その感じ方は人それぞれだが、記憶も思い出も同じ場所ではない、別々の場所に私はしまってある。
どちらの方が良い、どちらの方が良くないではなく、視点を置き換えることで見え方が変わってくるはずだ。
私は共学・別学両方ともを経験できて、そしてその中でかけがえのない思い出を作る事ができて良かったと心の底から思っている。