私は、小学校から高校までずっと共学だった。そして今年の春から女子短期大学に通っている大学1年生である。

男子が苦手な私は女子校に憧れていたけど、自宅近くの共学高校へ入学

私は元々、幼い頃から男子が苦手で、「女子だけがいる、男子のいない学校に行けたらいいのに」とひそかに女子校に憧れていた。しかし、住んでいる地域では、決められた中学校に行くことが当たり前で、女子校に行くという選択肢はないと思い込んでため、中学受験はしなかった。高校も自宅からそれほど遠くない、市内の公立高校へ通っていた。

私がこれまでに共学で経験したことから考えると、共学と別学の違いは、異性に対してどの程度気を遣っているか、男性または女性らしい行動をどこまで心掛けているかだと思う。
これまで女子校に通っていたことがないため、別学は想像することしかできないが、女子は共学の方が、大人っぽい子や態度をあまりオープンにしていない子が多いと思う。

その学年や、学校によっても違いはあると思うが、私が中学生の頃は、男子が年相応または少し下に見られることが多い一方で、女子は大人っぽい子が多かった。
しかし、高校生にもなると、中学生で年相応だった男子も大人っぽくなり、中学時代は多かった男女の意見の対立も、格段に少なくなっていた。

女子校に通っていた母から聞いた女子校は私のイメージとは違った

中学・高校時代を女子校で過ごした母の話によると、私がイメージしていた、おしとやかで女性らしい人がたくさんいる女子校とは違い、周りが皆女子しかいないという安心感から、おしとやかだとは言い難い、そんな雰囲気だったらしい。

母が通っていた女子校がそうであっただけで、もしかすると、私がイメージするような女子校もあるのかもしれないが。母からこの話を聞き、別学は先生以外に異性がいないため、周りに気を遣わず楽にいられる分、私が思っている以上に、素が出やすいのではないかと思った。

私の小・中学校時代はと言うと、友達も少なく、昼休みの度に図書室へ行く毎日を過ごしていた。友達と関わりたいという気持ちがなかったわけではないが、自分から周りの子に声をかけられる程の勇気はなかった。しかし、高校入学という環境が変わることをきっかけとして、友達と関わりたいと思うようになった。

私の通っていた高校は定時制で、授業ごとに周りの席の子が変わっていたため、近くの席の子に話しかけることを複数の授業でしていたら、自然と友達ができた。これまで友達と一緒にいることの方が少なかった私にとっては、友達とのやり取りも、友達といられるだけでさえも嬉しく、私の周りで起きる出来事全てが新鮮で、とても楽しかった。

憧れの別学大学に入学。気持ちの楽さに驚きつつ、環境を楽しんでいる

男子が苦手だった私にとって、友達との思い出が私の高校生活を充実した日々にしてくれた。高校時代までの青春は、私に友達関係を築くことの大切さを教えてくれた、友達との関わりだと言っても過言ではない。

今年の春から、これまで憧れていた女子校に通っているが、男子がいないだけでこれほど気持ち的に楽なのかと驚きつつ、女子しかいない環境を楽しんでいる。男子が苦手な私にとっては、やはり別学の方が性に合っているようだ。

私はこれまでの経験を通して、友達との関わりがあれば、共学と別学はそれほど大差ないと考えている。最初の方に書いたように、共学と別学の違いは行動や気遣いをどの程度しているかの差だと考えられるため、個人の性格と考え方によって共学か別学かを選択すれば良いと思う。

私はもう一度入り直すなら、男子のいない別学を選択し、気を遣わずにいられる学生生活を送りたい。