29歳の私の反省点を1つ挙げる。
いろいろがんばり過ぎた。シンプル(笑)。
店長に戻り、上司からされた質問は、私からすると意外なもので…
29歳の誕生日前にスーパーバイザー(仮)になり、29歳になって、かがみよかがみのエッセイ初採用。そして、転職活動まで始めてしまった。あれもこれもがんばった結果は、散々なものだった。
何度かエッセイで記したが、転職活動で面接を当日キャンセルという事件を起こした。そして、これは初めて記すが、折角チャンスをくれたスーパーバイザーも私が「もうやりたくない!」と駄々をこねて、店長に戻してもらうことになった(さすがに今回はちゃんと丁寧に説明しました)。
店長1人しかいない所に異動になり、コロナ禍もあるし、店長に戻った私の存在も薄くなるんだろうな、と思っていたのだ。
上司が様子を覗きに店に来た。「店長に戻ったことだし、店舗1人だし、静かになったんじゃない?」と質問された。
スーパーバイザーでは、管轄店舗や部長達に頻繁に連絡していたので、電話がひっきりなしに掛かってきていた。また仕事中、アルバイトさんともよくおしゃべりをしている。そんなことから、“静かになった”という表現になったのだと思われる。「え?減ったけど、今も電話掛かってきますよ?」と私は答えた。
上司は少しビックリして、さらに誰から電話があるのかを質問をした。私は管轄だった店鋪の店長の3名、Aくん、Bくん、Cさんと店長見習いのD さんの名前を出す。続けて、「そういえばDさんは電話でしか話したことないって言っていた。てっきり私、Dさんと会ったことがあるとばっかり思ってて……」と話していると、「人徳ですねぇー、いいことじゃないですか」と上司が答えた。
人徳の意味を調べてみると、驚くほど良いことばかり書かれていた
えへへと照れながらも、人徳の意味をふわっとしかわからなくて、上司が帰ってから、すぐ人徳の意味をググってみた。
「人徳:その人に備わっている徳」(Oxford Language)
さらにわからなくなってきたので、人徳がある人の特徴と書かれているサイトをいくつか見てみた。
「人徳があるとは最高の褒め言葉!」(https://woman.mynavi.jp/article/200325-2/)
というサイトによると、人徳があるからこそ、人望(期待や信頼)が集まってくる、とのことらしい。さらに人徳がある人の特徴を見ると、人から好かれる、思いやりがある、誠実、不平不満を言わない、リーダーの素質があるなど、ビックリするぐらいいいことが書かれていた。サイトを見た私は、ケータイを見ながら「いやいやいや、褒め過ぎだよ!そんなわけないやん!」と突っ込んでいた。
上司がここまでわかっていて、人徳と言ったのかなんてわからない。たぶん軽い気持ちだ。私は不平不満だらけ言ってるし、リーダーの素質がなかったからスーパーバイザー辞めちゃったし……。
努力がないと貯まらないはずの人徳ポイントを持つ自分を誇りに思う
人徳がある人がいるとどんな風になるのかなと想像してみた。その人は、周りの人から「○○さんって、相談しやすいよね」という話が上がるんじゃないかなと思う。するとそういった話が次から次へと繋がって、その人はどんどん人徳がある人になっていく。
逆を言えば、「あの人、直属の上司なんだけど、何言われるかわからないから相談したくないんだよな」って人もいて、やはり相談しやすい人に相談をする、そこでまた、人徳がある人はさらに人徳がある人になる。
そう考えると、自分は人徳がある人だと気づいていない人もいるんじゃないかなとも思えてくる。それなのにどんどん人徳ポイントが貯まっていき、人徳がない人との差が広がっていく。人徳がある人ってある意味オトクなのかもしれない。途中からポイントカードみたいな表現になってしまったが、許してほしい(笑)。
私の人徳ポイントが何ポイント貯まっているかはわからないけれども、ある程度貯まっているから、上司がそう言ってくれたんじゃないのかなと思う。
人徳ポイントは最初から生まれ持ってたくさん持っている人はおそらくいない。意識していなくとも、知識や経験、思いやりなどを着実にポイントとして貯めているからこそ、ある程度貯まったときにそれは発揮される。難しくはないと思うが、努力がないと人徳ポイントは貯まらないんじゃないかなと思う。
このことを誇りに思って、もっと人徳ポイントを貯めていきたい。