2020年が始まった頃、私は転職を考えていた。
店長としての仕事が順調に思えていたし、東京オリンピックが開催されるとともに雇用も拡大すると考えていたので、その波に乗ろうと思っていたのだ。
だが、新型コロナウィルスの影響でその考えはどこかに行ってしまった。
「コロナのあほー!商売あがったりよ!」と漫画のようなセリフを言いながらも、私にとってかなり慌ただしい1年となった。2020年末にこのテーマでエッセイを書くぞ!と気合を入れていた私だが、仕事納めの日に上司に注意をされ、年末年始は仕事のことを考えずに8連休を過ごした。そして現実に引き戻された今、やっぱり宣言をしておこうと書くことにした。

挑戦することの大切さを知った2020年だった

2020年は“新しい挑戦”がたくさんあった年だった。
まずは4月の新人研修。本来は本部の研修を受けてから店舗配属なのだが、コロナの影響で集まってはいけないという事で、初日からずっと店舗配属だった。本部で本来受けるはずだった内容も説明しないといけなくなり、初めての新人研修が思い出深いものになった。

そして6月に異動。今まで男性店長しかやっていなかったお店を担当ということになった。“初女性店長”とは響きがいいが、当事者からすればプレッシャーは半端ないものだった。
追い討ちをかけるように、昇進の話が舞い込んでくる。店長兼スーパーバイザー(仮)の役職になったのだ。半年は試用期間で、試用期間が終わるとスーパーバイザー(以下SV)に正式になるか、店長に戻るかが決まる。これもまた“初女性SV(仮)”ということで、女性社員への期待が高まることとなり、さらにプレッシャーがかかることになった。
プライベートでも新しいことをしてみた。かがみよかがみのエッセイ投稿がその1つである。きっかけは峯岸みなみちゃんに読んでもらいたい!という不純な動機からだったが、初めての投稿で採用になり、次の投稿も採用となった。「エッセイ書きたい!」という気持ちになれたのも収穫だった。
2020年は“挑戦することの大切さ”を知ることができる年だった。仕事でもプライベートでも、「○○だから」と諦めるのってもったいないんだなと、コロナ禍だからこそ気づけたのかもしれない。

今年は言動に気を付けて、上司に「成長したな」と思わせたい

ゆるっと始まってしまった2021年。ここで2つの宣言をする。
まずは、SV(仮)から正式なSVになることである。
年末に上司に注意されたことは、「感情的すぎる」ということ1点だった。以前「素直すぎる」性格というエッセイを書いたが、私は思ったことをぽんぽん上司に八つ当たりしてしまう節がある。言っていることは合ってるから、言葉を選びなさいと注意されたのだ。このままだと、SVになれないよとまで言われてしまった。
仕事納めの日にぐさりと言われてしまったので、「一体私はSVになりたかったのだろうか?」と落ち込んでしまったが、長期休暇が終わり、やっぱり正式にSVになりたいなと考えている。2月で試用期間が終わるので、かがみよかがみでエッセイを書くように、言葉を選んで指示を出したり意見を出せるように心掛けて、上司に「成長したな」と思われるようになりたい。

小さい「挑戦」でも積み重ねていくことによって

もう1つの宣言は、やりたいことに挑戦することである。
新卒採用でそのまま勤務し続けて7年目、代わり映えしない年だろうと思っていた2020年はコロナの障害があったにも関わらず、内容の濃い1年だった。変化をできるだけ求めないように心掛けていた私が小さいこと、大きなことに挑戦した2020年、「やってよかった!」と思えることが案外多かったのだ。
2021年もまだコロナの障害があるからこそ、「やってみようかな?」と思ったことはやってみようと思う。
今挑戦したいことは「ピアスの穴を開けること」。小さいことでも“挑戦”していきたい。