私は今、地元埼玉から東京は大塚にある復職訓練所に通っている。
精神疾患を患い、新卒で入社してずっと続けてきた会社を休職・退職せざるを得なくなったからだ。

大塚まで通う長旅の楽しみは、コンビニのアイスカフェラテLサイズ

そんな私には最近できたある楽しみがある。
それは、大塚駅に降り立ったときに駅前にあるセブンイレブンでアイスカフェラテのLサイズを買って飲むことだ。

元々セブンイレブンのアイスカフェラテが好きなので、前から飲むこととしては割と多いほうだったが、意識して飲むようになったのは、ここ最近のことだろう。

会社を休職したことで、ほとんど体を動かさなくなったことで体力を失ったことと、なおかつ精神疾患を持つ私にとっては大塚まで通う事がとても長旅であり、正直なところ、行くだけで一苦労なのだ。

いかんせん、私の自宅から大塚駅が最寄りの復職訓練所まで向かうのには、片道でざっと1時間半かかる。復職訓練所で行われる朝9時50分の朝礼に間に合わせるためには、遅くとも朝8時半までに家を出る必要がある。

「ご褒美が待っている!」と思えば、通いたくない日も自然と足が向く

復職訓練所に通うのは早くも半年以上経ち、この長旅通所も慣れているはずなのだが、身体と心が何度も復職訓練所に行くことを拒み、体調を崩してしまった。
そのため、リモートワークを意識した自宅での訓練に切り替えたり、酷い時は欠席してしまうことが何度もあった。

そこで私は無事通えたら「駅前のセブンイレブンに行って、Lサイズのアイスカフェラテを買ってから訓練所に向かう」というご褒美を自分自身で決めて、駅までまずは行くことにしてみた。

すると不思議なことに、このカフェラテ狙い……と言ったら可笑しいかもしれないが、「無事大塚駅まで頑張って行けたらご褒美が待っている!」と思えたからか、どんなに通う事を拒みたい日でも気づいたら決まった時間に起きて、決まった時間に家を発ち、最寄駅から乗りたい電車に乗って大塚駅に降り立っている自分がいた。

大塚駅に降り立ち、まずはいつものセブンイレブンの扉を開ける。
店内では「待ってました」と言わんばかりに、沢山並んでるアイスカフェラテ用の氷が入ったカップがある、冷凍庫を開けてレジに行く。

そして機械にカップを入れ、カフェラテが注がれるのを待っているときに、ガムシロップ3つとマドラー、そしてカップの蓋を慣れた手つきで準備する。
そう、いくらカフェラテとはいってもコーヒーだ。苦いものが嫌いな私は、大好きなこのアイスカフェラテにも、ガムシロップ3つが欠かせないのである。

冷たさと「お疲れ」と言ってくれるような甘さが、私を癒してくれる

出来上がったカフェラテをこぼさないように復職訓練所に向かう。
自分の座席を確保し、ホッと一息と飲むカフェラテは、脳にまでキーンとくる冷たさと、「お疲れ、自分」と言ってくれるような甘さで私を癒してくれる。
このルーティンがとてつもなく至福の時間なのだ。

だから私は、セブンイレブンのアイスカフェラテがたまらなく好きなのだ。
でも……私はカフェラテが大好きなのにカフェインが体質に合わないようで、飲んだあとに決まってお手洗いの中で長時間考える人になっていることだけは最大の悩みである。