またひとつ年が明ける。2021年は長かった。
歳を重ねるにつれ、時が早く感じるものというのはよく耳にする話。
それはきっと変化が減っていくからで、私の1年が長かったのは、変化があまりにも多かったからだと思う。
なにより大きかったのは大学卒業。社会人になった。
そこからが始まりだった。

ギャップに苦しみ、たった27日で新卒ブランドを失ってしまう

入社してすぐ、「こうあらなくちゃ」といった理想像と現実の自分のギャップに苦しみ、心を壊した。そして1ヶ月で会社を辞めた。
ご飯もまともに食べられない。気づいたら涙が止まらない。

体は正直で異変が出始めた。
上司の目を気にして仕事に集中できない。疲れているのに眠れない。でもこの道が正解だったと思いたい。期待してもらえていた自分でいたい。自分の“外”にあるしがらみや葛藤や理想像。それらが小さな私を苦しめた。
仕事ができねばならない。明るい自分であらねばならない。「普通」であらねばならない。
過剰に周囲を気にして自分を責めた。生きることが辛かった。

幸い、どん底にいても相談力と周りの人に恵まれており、あと一歩でだめ。ってところでSOSを出せた。
恩師は、カウンセラーに繋いでくれた。
不自由な信念を手放し、自分の意思を軸にした人生へ。少しずつ、確かに変化していった。
自分の人生を生き始めると、やりたいことも見つかった。結果として、起業という手段をとることを決めた。2021年が終わろうとしている頃だった。

歩いた道がぜんぶ物語になる。怖さとわくわくのはざまで

初めての起業。実際に体験するのはやっぱり違う。
ただでさえ繊細な心は、さらに繊細になる。レールなんてものはない。ちょっぴり怖い?いや、それはもう、超怖い(笑)。でも会社員でいたときよりはるかに自由。なぜならば、生き方に正解などなく、歩いた道がぜんぶ物語になるということを2021年で十分に知れたから。

叶わないよ、って自分で責めてしまうくらいだから、誰かに夢を話すことは結構勇気いる。でもそんな自分とも2022年は卒業したい。
だから素敵な場をかりて、宣言しちゃお。きっとその困難さを知った時、後悔するけれどそれでいい。

2022年の宣言は3つある。
1つ目は起業、通過点としてカウンセラー事業を展開する。
経済的な自立ができるところまで2022年7月までに持っていく。
2つ目は、2022年8月、フィンランドへ移住する。暮らしからヒントをもらいながら研究開発をする。
3つ目は成功談が語られがちだからこそ、「うまくいかない」を含めたプロセスを価値にする。

当たり前に幸せを心から感じられる。そのおかげで挑戦できる

正直かなり迷ったし、意思決定してからも怖かった。
でもどっちが後悔するか?問うたら、間違いなく「やらない」方だった。
あとは、自分にとっての幸せやそれに必要なお金が明確になったことも大きい。

温かいお風呂に入れて、美味しいご飯が食べれて。好きな人と過ごせて。
それこそが幸せ。だと2021年の1年で知れたから。
当たり前のように思えるけれど、私はこの当たり前に幸せを心から感じられる。
それがあった上で、やりたいことに挑戦できること。
なんてありがたいことでしょう。

私にとっての挑戦とは、「どうせ無理」「私なんて」という思い込みを覆すこと。
そんなことを積み重ねることが生きること。だと思う。
また自分のことをより知るための手段でしかないとも思う。
自分の心に素直に生きていく。それだけで十分。
「その結果どうなってしまう?」といった不確かなものは未来の私に託そう。
苦しい目の前がシンプルになる瞬間が、これを読んでくれているあなたにもギフトになればいいな。