デートの別れ際、抱きしめてきた彼が甘くささやいた言葉が、私にクリスマスの呪いをかけた。最愛の母を失った友人が垣間見せた表情の変化が、私がただの高校生に過ぎないことを突きつけた…。あのときのそれぞれ選択と、すれ違い、そして今振り返って思うこと。12月のエッセイのなかから、多く読まれた5本を紹介します。

①「ブス」と彼が甘くささやいた夜。クリスマスが好きな私はもういない(更科結詠)

あらすじ)かつての私も、クリスマスは楽しみにしていた。しかし、大学生のとき、デートの最後に私を抱きしめた彼が言ったのだ。「ブスだけど…」。甘いささやきを聞くことができるシチュエーションと、あまりに落差がある言葉は、私に呪いをかけることになった。

②母へ。元気にしていますか。一年だけ、実家で暮らしてもいいですか(花鶏カノン)

あらすじ)父と同じ職業を選ぼうと考えていること、そして実家に帰りたいと思っていること。送れないでいる、母に宛てた手紙。

③両親から逃げるため、私を欲しがった社長のもとで暮らした半年間(いお)

あらすじ)両親から離れたくて、バイト先で知り合った社長の妾宅に逃げ込んだ。衣食住は保証された、怠惰な一人暮らしが始まったが、やがて解放感ではなく、虚無感にとらわれ始めた。逃げようと思った私だったが……。

④友達の母が亡くなった。お通夜の晩、泣きながら母の肉じゃがを食べた(りんりん)

あらすじ)友人のお母さんが亡くなり、葬儀に参列した。友人はいつも以上に感情が読めない表情をしていたが、焼香をしようと近づいたとき、友人の表情の変化に気づいた。助けを求めていると思った。だけど、どうすればいいのかわからなかった。

⑤10年間好きだった彼。体を重ねても恋人同士にはなれなかった(Susami)

あらすじ)出会って10年になる彼は、恋人ではない。体の関係を続けているし、告白したこともあった。彼と楽しく会い続けるため、私は彼を「秘密の存在」と考えてきた。そんな彼が、なぜ私と恋愛関係になれなかったのか、話し始めた。

12月に読まれたTOP5のエッセイは、このようになりました。
さらに6位以降は次の通りです。こちらもぜひ読んでみてください!

母はなぜ私や妹を許せるのか。子ガチャに外れた母が可哀想で仕方ない(きくらげ)

誰もが認める美人の先輩。SNSの写真は不自然なほど加工されていた(莉桜)

予定のないクリスマス。普段は臆する誘いに乗ったら、夫に出会った(立山まーこ)

母がぽつりと言った「生きているだけでいい」という言葉(響子)

高校時代の彼と夜を共にした日。思い出に浸るだけでよかった(隠居梨)

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