呼吸の仕方さえ忘れてしまったような感覚がずっと自分の中に

私は誕生日が12月にあるので、毎年12月が来て誕生日が来ると、「ああ、今年も終わるんだな」って思う。
ここ2年くらいはずっと、苦しいはずなのに苦しいって言えなくて、助けてって言ったはずの声が、誰にも届くことなく、真っ暗闇の中、トンネルの向こうに響くだけみたいな。
呼吸の仕方さえ忘れてしまったような、そんな感覚がずっと自分の中にありました。

好きなものをただ好きだって言える世界線の中に私はいたいって書いたことがあるけど、時に自分が好きなものの中にいることが怖くなってしまったり、失ってしまうのが怖いと思ったり、自分がずっと大事にしたいって思っていたものが、なくなってしまう時は大人の力とか、会社の力でこんなにもあっさりとなくなってしまうんだってことを、今年は痛いほど痛感した。
今まで幾度となく大好きなバンドの解散には向き合ってきたけど、それがただのつもりになっていたんだって気付かされた。

ずっと自分の中で大事にしたいって思う言葉に出逢うことができた

今年1年、こんなにもちっぽけな自分が、大きく変われたかは分からないけど、出逢えてよかったなって思う人と、ずっと自分の中で大事にしたいって思う言葉に出逢うことができてよかったなって思う。

音楽専門学校時代に自分で書いた歌詞。
「答えだって知らないのに ここまで続けてきた間違い探し
 あの時の自分じゃないのなら 僕は歩き出さなきゃな」
ってところを最近すごくよく思い出す。
あの時はとにかく必死になって作った曲だけど、今の自分が、あの時の自分を振り返ってみると、未来の自分宛に書いた手紙だったのかなって思う。

今年の8月、学校帰りの電車の中で開いたInstagram。
たまたま目に入った広告を見てこのエッセイの世界に飛び込んできたけど、今は携帯を手にして怯えてる自分を「大丈夫」っていって抱きしめてあげたいなって思う。
誰かにもらった「大丈夫」の代わりになるかは自信ないけど、自分の中にいる、もう一人の自分に向かって話しかけるように、「大丈夫」って言ってあげたい。

2022年の目標。新しい自分に出逢うためだけの旅に出よう

2022年の目標は、ここ2、3年ずっと続けている、「空っぽになって、空っぽになった分だけ知らなかったことを吸収していくこと」を継続しながら、今ある新しい目標を叶えるために、今までずっと知らなかった、新しい自分に出逢うためだけの旅に出ようと思う。
それで自分に似合わない苦笑いは2021年に置いていこう。

2021年9月から掲載させていただいている、この「かがみよかがみ」では、4ヶ月という短い期間にも関わらず、7本もの作品を残すことができて本当に嬉しい。
やっぱり自分は、人との出逢いも好きだし、それと同じくらい、自分もびっくりするくらいの、言葉に出逢う、そんな瞬間が好き。
無理せず毎月1本更新、12本は最低でも頑張ることを目標にやっていけたらいいなって思う。

雨上がりの空に架かる虹に一生懸命手を伸ばしたって届かないことはもう、分かっているけれど、それでも手を伸ばしてしまうのはなぜだろう。
それは多分きっと、見たことのない空に触れたいから。
見てみたい景色に出逢いにいきたいって好奇心のせいなのかな。
夢を測れないものさしで測ろうとしたりせずに、きっと壊れやすい永遠にずっと手を伸ばし続けていたい。

決めたよ、ちゃんと。ちゃんと決めたから。
また逢いたくなる日々に、さよならするようなことは2度としないって。
それが例えどんな自分でもまた逢いたくなると思うから。

2022年もたくさんの笑顔にも、言葉にも、自分にも出逢いにいきたいと思うし、この作品ページが更新されていくように、you_known_をずっと自分らしく更新し続けていきたいと思う。