8ヶ月の妊婦。パートの収入がなくなって不安になってきた
2022年2月、わたしは28歳、妊娠8ヶ月だ。
高校を卒業してから7年正社員・フルタイム(接客業)で働き、結婚をして喫茶店のパート勤務となる。
2021年8月に初めて妊娠がわかり、喫茶店とスーパーマーケットとで短時間だがダブルワークをしていたが、スーパーマーケットでの仕事は重たいものを運んだりするので一旦はお休みさせてもらったがその後退職し、喫茶店での勤務のみとなる。
その喫茶店での勤務も、大きくなったお腹の為に今はお休みし、時間を持て余す日々。
我が家は夫と夫の親と祖母での同居生活で、一般的な夫婦生活とは違っていて友人に話すとよく驚かれる。日々の食事は朝と昼は各自用意し、夕食は主婦3人で交代制(私と祖母は週に1回の当番)。お風呂掃除や洗濯物干し、日用品の買い出しなどほとんどをお義母さんが担当をし、わたしは実家にいるときとあまり変わらない生活。
そんな生活でパート勤務に使っていた時間が余り、そして収入がなくなるのかとこれからが不安になってきた。
子育てに使うお金、自分の生活費、ざっと計算したら恐ろしい金額になった。
結婚をして夫とその家族とともに今までとは違った生活が始まり、はじめの1年くらいは生活スタイルや価値観にモヤモヤしたり、思うように事が進まずイライラしたり、まわりの2人暮らし夫婦が羨ましかったりと、とにかくひねくれていたと思う。
コロナで勤務が減った時期、夫婦の価値観やお金について考えた
そんな中でコロナ禍になり、喫茶店のパート勤務が減った時期があった。
すぐに収まるだろうと、しばらくはのんべんだらりと日々を過ごしていた。
せっかくならこの時間を使ってみようといろんな本を読み漁る。
図書館で本を借りるのが楽しみで、それまでは旅行雑誌や読んでみたかった小説が多かったが、この時期には片付けや、お金、メンタルやHSP、暮らし方など、自分を見つめる本を借りることが圧倒的に増えた。
読んだ本の中で、ミニマリスト、シンプリストの考え方が、夫や夫家族に似てるかもと感銘を受ける。
わたしはもともと収集家で、いつまでも思い出に浸っていたいタイプで、過去の事も鮮明に思い出せるタイプ。逆に夫はあまり思い出の物もとっておかないようなタイプで、今目の前に見えているものの事だけ考えるようなタイプ(ただお金に対しても目の前だけなので貯金は少な目)。
対照的だけど、きっとわたしは夫のこういうところがいいなと思ったんだろうなと納得をした。
不安になりダブルワーク。必要なお金を計算し、行動を始めてみると
本を読んでいると、今はやはりお金のことに目が行く。
このままだと預金がどんどん減っていくと、この時も漠然と恐ろしく感じた。
そこでスーパーマーケットでも働こうと、ダブルワークを始めることにした。
一体いくらあれば貯金がせめて横ばいになるか?計算してみることにした。
ひと月の使うお金がわかると年間が見えてくる。
年間がわかると今の預金で何年はしのげるか見えてくる。
定期的な出費に備えるために部門を作り、毎月振り分ける。
不定期な出費はお小遣いから使い、以前よりも生活が整ってきた。
思考もシンプルに心が軽くなっているのに気が付いた(それまでは無駄に不安になったり、考えすぎて行動できなかったりしていた)。
不思議なことに夫や家族への不満も軽くなり、前よりも気持ちよく生活が出来ていることに気が付いて驚いた。
部屋も、それまで溜め込んでいたものがだんだんと不要に思えて、物質的にも身軽になった。
漠然とした恐れは、少し軽くなり、知らないことこそ恐ろしいなと身をもって感じた。
そんな毎月のお金の振り分けや計算をわたしがしていると、お金に消極的だった夫(多分わたしが貯金についてあれこれ言ってしまった時期があり、自信喪失させてしまっていた)が、税金や保険料などを少しづつ積立をするようになって驚いた。
始めたころは全体の3分の1までしか積立できていなかったが、だんだんと余裕が出てきて本人も満足しているようだ。
もう一度お金について考える。気が滅入ることもあるけれど
お互いの価値観が近くなった感じがして嬉しかった。
不満ばかりの言葉より、わたしはこうする!と行動したほうが相手が考えを受け取って行動しやすいと感じた。
そして現在また時間が余っていて、お金について考えるときがきている。
家族が1人増えるとはどうなることだろうかと楽しみな反面、不安もある。
ポイ活をしてみたり、懸賞に応募してみたり、資格を取ろうかと調べたりもした。
なかなか自分に合うことが見つからない。
在宅で働くのは難しそうで、気が滅入る日もあった。
じゃあ好きなことってなんだっけ?と考え始めると、あれこれしてみたくなった。
決めたペースで本を読む、今日はこれを片付ける、見直す、行ってみたかった場所に出掛ける……。
楽しくなってきた。
こういった書き物もしてみたかったことの1つ。
チャレンジできる時間だととらえたら心が軽く、ハードルも低く感じた。
話は戻ってお金について。
いまだにお金について不安は残っている。
今ある貯金で何年しのげるかはなんとなくわかっている。
在宅ワークでなく、わたしはお店での対面接客が好きなのだと再確認もできたので、赤ちゃんを保育園に預けるまでは、思う存分家でやりたいことをしようと思った。
資産運用も始めてみることに。学ぶこと、行動することをこれからも
そしてせっかくなら今、避けてきた資産運用について勉強してみようと本を借りた。
インターネットで調べてもみた。
きっとこういう時間のあるときでないと真剣に考えないし、勉強もしていなかったと思う。
まずはつみたてNISAの運用を少額ながら始めることにした。
夫にも相談をして、心配ごとが極力減るように勉強したつもりでいる。
まだ手続きは完了していないが、始めてみることは大きいと感じた。
何より調べているときのわたしの集中力に自分でも驚いた。
何事も知ること、学ぶことがわたしのためになる。
なぜ勉強するのか?あまり勉強が好きでなかったわたしにとって、「勉強=興味のないこと」だったと思う。
けれど突き詰めていくとどんなことも影響しあっていて、興味があれば学べるし、行動も起こせる。
それが今回はお金だった。
たぶんこの先も、お金と時間とわたしの置かれている状況の変化で、人生の価値観が変わりそうな気がする。
これからも興味を持つことを大切にしていきたい。