バレンタインの思い出。私は絶対買う派だ〜。買う派というか、買うと手作りが混ざった派。

バレンタインは好きでも嫌いでもない。別に好きな人にあげるドキドキもほっとんど経験なし。でも、友チョコがあって楽しい。何個も用意しないといけないから、友チョコなんて作った人は誰だって思ったこともあったけど、いざバレンタイン当日、友達とチョコを渡し合いっこすると楽しくて、友チョコ作った人天才だなとも思ったことがある。

さっき言った、買うと手作りが混ざった派っていうのは、クッキーは買ってチョコぺンでそのクッキーに顔を描くから、買うと手作りが混ざった派ってことにした。買ったクッキーは絶対に美味しいから。
そんなこんなで、学生時代のバレンタインの思い出は友チョコで埋め尽くされてる。

中2のバレンタイン。大雪だったから、早く帰れると思っていたのに

その中でも、中学2年生のバレンタイン。あれはきっと一生忘れられないくらい、最悪で、なんか最高な日になった。
その日は雪が降ってて、いつもは自転車で学校に行っていたんだけど、雪が降ったからしょうがなく、みんなで歩いていくことにした。
だからもちろん帰りも歩きなんだけど、帰りはみんなで交換しあった友チョコを手いっぱいに持って、口いっぱいに頬張って、愚痴を沢山こぼした。
そう、この帰り道にたどり着くまでに最悪な出来事が起こったの。

私はバスケ部で、監督も先生も鬼のように怖くて厳しい。なんて今だから、文章の中だから、言えるけど。それで、この時雪が酷過ぎたからみんな午前授業で帰れることになったの。
「ってことは?部活ももちろん休みってことだよね!」ってバスケ部のみんなで馬鹿みたいに喜んだ。そう、この喜びが悲劇を生んだ。
みんなで喜んでる姿を、担任の先生に見られて、その担任の先生が顧問の先生に喋ったことによって、体育館に集合がかかって、怒られたわけ。
それから、「明日は練習試合やるよ」っていう報告を受け、あの重い3個入りのボール、それからボールケースを持って帰らないといけないことになった。

あー、今日歩いて帰るのに、雪降ってるのに、下滑るのに。怒られて、それからオフだったはずなのに、明日は練習試合になって、それから重い荷物を背負って帰ることにってことで、バレンタインの今日、私たちは最悪な日になったってわけ。

バスケ部以外の生徒は早く帰宅しているのに、私たちだけ帰れなかった

でも今ならわかる。練習試合をさせてくれるのは、先生とか監督が電話して頼んでくれてるから、練習がオフになって喜んだのを怒ったのは、本気で強くさせてあげようって思ってくれてたから。真剣に向き合ってくれてたんだって。

それで、この最悪な日から最高の日になったのは、この日がバレンタインだったから。みんなで交換しあったチョコをとにかくがっついた。いつもは自転車組のメンバーで帰っているけど、今日は自転車組も歩きだから、バスケ部全員で帰れたの。それもまた最高の日になった。

厳しいことを乗り越えることができたのは「仲間のおかげ」と気付いた

怒られたから、午前授業で帰れたのに、結局私たちはもう13時を回ってから帰った。「もう夕方じゃん」とか、「荷物重すぎ」とかそんな愚痴ばっかこぼして、チョコを頬張って「美味しすぎ」とか言って、馬鹿みたいに笑って、色んな感情が混ざった帰り道になった。
厳しい先生も、厳しい練習も寒い冬も、色々乗り越えることができるのはここにいる仲間のおかげだなって、この空間があるからこれからも頑張れるってそう思った。

昔のことだけどあの時の感情は何故か忘れないし、ふっと思い出す。
これから先、どんなに素敵な恋に巡り会えても、最高のバレンタインに巡り会えても、この最悪と最高が混ざった中2のバレンタインを忘れることはないし、超えることもない。それくらい、素敵な仲間なんだ!