10年前の自分は、ちょうど高校1年生。次の学年になる事に、多少なりとも不安を抱えている事でしょう。
クラスも変わるし、文系理系の選択もしなければならない。まぁ自分が一番文系であることはわかっていると思うので、そこはそのまま選んじゃっても大丈夫。

高校に入学してから、友達との関係も呼び方も変わった

入学して少し経ってから、一人でいる自分に話しかけて仲良くしてくれる子がいるね。その子はとっても優しくて、消極的な自分にも手を差し伸べてくれるような、とても素敵な友達になるよ。言いたいことがあっても言えない性格だろうけど、楽しい時は楽しいって言う方がきっともっと友達と同じ気持ちを共有できるはず。

中学生の頃と違って、友達同士の名前の呼び方も変わるよね。下の名前を呼び捨てで呼べるって、すごくすごく距離が近い感じがして、戸惑いと嬉しさが未だにあると思う。自分は結局ちゃん付けでしか呼べなかったけれど、それもまたいい思い出だね。

高校生の頃の自分の真面目さは、自慢できるところだよ

勉強については、分からない事があっても聞けずじまいな事が多かったけれど、定期試験が始まる少し前に思い切って先生のところに訪ねたよね。その行動を、未だに覚えています。聞くことは恥ずかしいことだと思っていた中でよく職員室に行ったなと、少しだけ誇らしいです。
苦手だった数学も、一対一で教えてもらうと案外できるものだよ。理解できるスピードはみんなと違うことを学んだよね。その時の試験の点数、ビックリするくらい上がってて「やればできるんだ」と少し自信がついたいいきっかけだったと思う。

どんな授業もしっかり聞いてノートを取って、その真面目さは自慢できるところだよ。たまに寝てる人もいる中で、睡魔に襲われる中で「自分のためになる事」をきちんとできていて、それは将来仕事をする上でも役に立つ事です。引き続き頑張っていこう。
テストの点も成績も、中学生の頃の自分に見せてあげたいくらい上がってて、親に褒められることも増えて。結構順風満帆に高校生活も送れていることと思う。

10年後の自分にとっての高校生活は、少しだけ後悔が残っている

でも一つだけ、10年前の自分は一人で抱え込んで、いつも不安でいっぱいだね。
それは誰かに相談できない事、ではないはず。いつまでも暗い感情を引き摺ってもいい事なんて一つもないんだって気づいてほしい。
君の周りにはいい人たちがいる、恵まれている。今いる人を大切に、時に頼ってみてもバチは当たらないよ。
足りない勇気を振り絞って、一歩踏み出してみてほしい。話してみるだけでも、誰かの意見を聞いてみるだけでも見え方が変わるかもしれないから。自分の考えはなかなか広がっていかなくて狭い視野になっていく。見えていたものも見えなくなってしまう。

表面上は笑っていても、その内ではたくさんの感情を隠してる。どんなに弱気になっていても、時間はどんどん過ぎていく。あっという間に友達と過ごす時間は終わってしまう。周りのみんなと過ごせる時間は減っていくばかり。
だから今、できる事をしていってほしい。そうして高校生活を生涯忘れられないくらいに輝かせてほしい。

10年後の自分にとっての高校生活は、少しだけ後悔が残っている。戻ってこない青春を、今の10年前の自分が心から楽しめるように。お節介な大人からのアドバイスを送ります。