私は24歳女性である。介護施設で介護の仕事をしていた。
仕事は昨年末で退職して、今は「お休み期間」と称してバイトをしたり、依頼を受けて仕事をこなしたりしている。

前職場の人は常に忙しく、ピリピリしていて不機嫌だった

退職した理由は、私も周りも大人ではなかったからではないかと思う。周りは多忙や何かのせいで、常に不機嫌そう。話しかけるのもはばかられるくらいに、ピリピリしていて不機嫌だった。
その上、大体話しかけられるときは注意を受けるとき。褒められたことなどほとんどない。でも、1対1で面談をするときには「よくやっていると思うよ」とぶっきらぼうな上司から言われていた。

私は本当なんだか、嘘なんだかよく分からなかった。だからその評価を信じることができなくて、「自分は仕事ができないのだから、人の何倍も頑張らなければならないのだ」と思い込んでいた。
そして、私も大人ではなかった。人の気持ちに左右され、自分のモチベーション次第で仕事の成果が日々変わってくる。常に一定の成果を求められる仕事において、心をニュートラルにすることは大変であった。

信頼関係を築くためには注意だけではなく、コミュニケーションが大事

今振り返ると、もう少し自分に正直に他人の機嫌に左右されず、必要なコミュニケーションをとるべきであったと反省している。
「上司なんて、注意するときと叱るときにしか話しかけてこないものよ」なんて言われたが、介護の仕事をするうえで職員の信頼関係を築くためには、注意するほかにも「褒める」「承認する」コミュニケーションが大事なのではないかと思う。
私は声を大にして言いたい。
上司の皆さん、注意や叱るだけでなく褒めたり承認したりされることで、部下はうれしく、仕事も頑張れるものです、と。

私は、大人とは「自分で自分の機嫌を取って、自分で心をニュートラルにできる人」のことをいうのだと思う。
子供から見たら、大人は夜遅くまで起きて仕事でお金を稼いで、お酒と美味しくなさそうなつまみを「うまい」と言いながら飲み食いする、自分より大きな生き物に見えるだろう。
でも、20歳を過ぎて社会に出たらわかるようになった。世の中には自分の機嫌で周囲に当たり散らす大人と、その機嫌に左右されてびくびくしながら生きている大人がいるのだということ。周りの様々な要因の中で、自分の心を平常に保つことの難しさ。

自分を大切にしながら生きていく方法は、自分の中でしか生まれない

私にとって自分で自分の機嫌を保つ方法は、複数ある。
ミシンで好きなものを製作すること。あったかいごはんとお風呂。ふかふかの布団で寝ること。
ひたすら文字を書いて誰かの思いを代筆すること。自分の思いも文字やハンドメイドでカタチにすること。大好きな人とLINEや電話、直接会ってお話すること。
家族とテレビを見ながら笑ったり、ツッコミを入れたりすること。

生活の中にいくつもの自分の機嫌を保つ方法がある。自分の心を大切にしながら生きていく方法は、自分の中にしか生まれないのだ。私はそれを無視して体を壊してしまった。
だから次、新しい自分に生まれ変わってまた社会の中で歩き出した時には、自分の機嫌を保つ方法を実践し続けながら、誰に対しても真心を込めて接することができる大人になりたい。