かがみよかがみでは、「わたしとお金」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。

今回は、かがみすと賞1本、編集部選として2本のエッセイをご紹介いたします。

◆かがみすと賞

「2億円払って」と怒鳴って気づいた、必要なのは自分で稼いだお金(さきな)

あらすじ:学生時代から交際していた彼。私が一足先に就職したが、結婚が前提だった。だけど彼の家族は「仕事をしている女なんてやめろ」と。それをそのまま伝えてくる彼に、「私の生涯年収2億円、今払えるの?」と怒鳴っていた。

◆担当編集者からのコメント

愛する人のご両親からの心ない言葉も、応援してくれていると思っていた彼の態度も辛かっただろうと思います。「どうしてこんなにバカにされなきゃいけないのか」という言葉は、多くの女性の心の叫びかもしれません。

結婚しようが、独身でいようが、いつか離婚しようが、私が私でいるためには、自分で稼いだお金が必要なのだ。
お金はトラブルのもとだとか、子供はお金のことは考えなくていいなんて言われて育ったけれど、私が本当の意味で自由に、自分の意志で人生を作り歩いていくには、自分で稼いだお金が相棒になる。

お金に対する価値観をしっかり確認できたことは、これからの人生を歩む上で、きっと大きな財産になるだろうと思いました。

◆次点①

嫌々仕立てたオーダーメイドのスーツが、お金の使い方を教えてくれた(はちゃのすけ)

あらすじ:物を買うのが苦手なわたし。きっかけは、子どもの頃に夢中になったアニメのトレカ。カードの交換会に自分だけが呼ばれず落ち込み、その後何に対しても「手に入らないなら最初から欲しいと思わなければいい」と思うようになった。でも就活でスーツが必要になって…

◆担当編集者からのコメント

がっかりしないために、最初から期待しない。そんな態度が基本になってしまっていたはちゃのすけさんに、切ない気持ちになりました。

どうせ買うのなら楽しんで、どうせなら納得のいくものを。そんなお金の使い方が身に付いたなら、人生はもっと豊かになるだろう。
というわけで、いつか着られなくなるその日が来るまで、わたしはこのスーツを着て歩こうと思う。
胸を張って、颯爽と、思いっきり腕捲りをして。

オーダースーツをきっかけに、納得のいく買い物の楽しさを取り戻した様子が、読んでいてこちらまで嬉しくなりました。

◆次点②

進学先も就職先も基準は偏差値。転職は給料をもとに「自分」で決める(イツカ)

あらすじ:子どもの頃は優等生で、テストは成功体験だった。高校も大学も偏差値で選んだ。就活で企業を選ぶ際は、「年収が高いかどうか」が基準だった。1年で派遣の仕事に移ることになったが、その理由の一つはやはりお金だった。

◆担当編集者からのコメント

優等生であるということが、逆にコンプレックスになってしまうことはありますよね。でもいまの教育は、そうなるように出来ていますよね。

結局お金、結局優等生。でも、それでいい。
優等生時代とは違って、誰にやらされるでもなく自分で考えて出した結論なのだから。

大事なことは、自分が納得して選んだ結論かどうか。ここに行き着くまでの悩みは、多くの読者が共感できると思いました。

以上、「わたしとお金」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。
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