ココア、ジャズ、映画、ハンバーガー。
泣くこと、笑うこと、感動すること、憧れること。
誰かと音楽を奏でること、お肌の調子がいいこと、春の陽気、プレイリストを流しながらの散歩。
ディズニーシー。
太らないパフェ。

自分を幸せにするものは?ハッピーリストを作ってみる

これは2022年3月13日現在、私を幸せにしてくれる物や要素のあれこれを書き出した「ハッピーリスト」の一部だ。
少し因数分解してみると、ひとりで出来ることもあれば、誰かが一緒でないと出来ないこと、ひとりでも出来るが誰かと一緒にやったほうが満足度があがるものなど、様々であることがわかる。

私がこのハッピーリストの作成を始めた所以は、パートナーを探す前に、まずは自分自身で自分を幸せにできる方法を獲得しておきたいと思ったからだ。
そのきっかけは、職場の先輩の「相手を探す前にまず自分のことをよく知りなさい」という言葉だった。20代前半で周囲の結婚が相次ぐ中、気持ちばかりが焦ってパートナー探しがうまくいかず落ち込んでいた私に、投げかけてくれたものだった。

若い時ほど、パートナーがいないことに不安を覚えたり、寂しさを紛らわすためにデート相手を欲したりする。中には、色んな人と関わることで自分の視野や興味関心が広がることもあるし、デートの回数を重ねることで相手との関係性を構築できるケースもあるだろう。
しかし、29歳になった今、自然と横にいてほしいと思うパートナーが現れない限り、パートナー探しに必死になりすぎる必要はないと感じている。

パートナー探しに必死になるよりも、まずは自分で自分を幸せに

その理由は2つ。
一つは、守ってほしい、認めてほしい、幸せにしてほしいという気持ちに端を発するパートナー探しは、結局のところ上手くいかないということ。
どんなに気の合う相手と交際・結婚しても、相手は自分とは全く異なる存在であり、常に自分の思い通りにすることは当然できない。だからこそ、まずは自分自身を自立させ、依存する必要のない一個人としての強さを持っておく必要がある。

もう一つは、自分が素敵だと感じるキラキラとした女性を観察していると、皆一様に自分の好きなことに真っ直ぐで、自分と真摯に向き合っている方ばかりであったこと。そして結局はそれが、同性から見ても、異性から見ても魅力的であると感じる最大の要素であると気づいたことだ。

だからこそ、相手に幸せにしてもらう前に、まずは自分自身で自分を幸せにできる方法を獲得しておこうというマインドに切り替えることにした。 

自分自身と向き合って、いつもリストをアップデート

冒頭のリストはこのエッセイを書いた日時点のものであり、1年前の自分はまた違うことを書いていたし、1日後にはまた新たなものが追加されているかもしれない。
自分が何に心動かされ、何によって満たされるかはその時々によって変化しうる流動的なもの。だからこそ、定期的なリストのアップデートを通じて、自分を理解する作業を丁寧にやっていきたい。

ハッピーリストの中には、実現させるために相手が必要な項目もある。その項目については、必要と感じればパートナーを探してみてもいいだろうし、それが必ずしも恋人である必要はなく、関係性は多様であっていい。また、全ての項目をひとりの相手に求める必要もない。

自分にとって唯一無二の存在である自分自身とまず向き合い、自分が本当にやりたいことや、自分をご機嫌にする方法を心得ておく。そして自分をご機嫌にしてくれるもので身の回りをできるだけ一杯にすること。これが私の、ひとり時間の究極の楽しみ方である。