人の話を聞くのは好き。だけど自分の気持ちを口に出すことが苦手

私がいま一番欲しいものは、「伝える力」だ。
あなたは、自分の気持ちを上手に伝えることができていますか。人を傷つける言葉ではなく、大切な人に愛情のこもった言葉を口に出して伝えることができていますか。心の中にあることは言葉に出さないと伝わらないことが多くの場面である。あなたには、その力がどれくらいありますか。

私の長所は、傾聴力があるところだ。いろいろな人の話を聞くことが大好きだ。
そのせいだろうか。私は、もともと自分の気持ちを文章にすることは得意な方だが、言葉にして口に出すことは苦手だと思っている。最近、自分が思っている以上に苦手だということに気付いた。

知らないうちに言葉に出さないことが普通に。苦手を実感するようになった

交友関係だけではなく、多くの場面でこの苦手さを実感してしまう。
例えば、就職試験の面接の時だ。考えていることはたくさんあるのに、いざ質問されると頭が真っ白になってしまう。ゼミ活動で自分の研究について発表しなければならない時に、わかってはいるのに言えない。

このように、自分が考えていることを言葉にして伝えなければいけない場面が多くあったから気づけた。気づけただけでも少し成長できているのかもしれない。他の人が80%伝えられることを私はたぶん50%くらいしか伝えることができていない。

このことを周りから指摘されることも多くなった。
語彙力がないことやスマホでの短文でのやりとりが原因なのではないかと思う。なぜだか自分の気持ち、考えていることを伝えようとすると涙が出そうになる。

多分小さい時からそうだったかもしれない。いわゆる「察してちゃん」だった。
学校で積極的に手を挙げて発表するタイプではなかった。答えがわかっていたとしても。思い出せば、反抗期も私は親に言いたいことを言うタイプではなく、ただ黙っているタイプだった。
知らないうちに、言葉に出さないということが普通になっていたのかもしれない。勝手な憶測で判断されることもきっと多い。それによって傷つくことも人より少しだけ多いのだろう。

原因は自信のなさかも。伝える力があれば、世界が広がるだろうけれど

もしかしたら、自分に自信がないということも原因なのかもしれない。根本的なものはそこだ。
確かに、これが正しいかどうかとか無意識のうちに考えすぎているのかもしれない。それが自分に自信がない原因だ。でも、考えすぎていることも言葉にできたらよいのだろうか。私の言葉全てに耳を傾けてくれる人がいてほしいと願うこともある。

自分に伝える力があったら、どれだけ見える世界が広がっていくだろうか。この心の中を言葉にして伝えることができたのなら、人に影響を与えることができるのだろうか。人を包み込んであげられるだろうか。
会いたい人に会いたいと、大切な人に大切だと伝えられたらどれだけ素晴らしいだろうか。辛い時に辛いと、悲しい時に悲しいと伝えられたらどれだけ楽で生きやすいだろうか。

ひとつひとつの言葉を紡ぐことは、人と人を繋ぐかけがえのないものだと私は思う。
だから、私はいま一番「伝える力」が欲しい。