エコを意識していない私が大事にする「ものを長く大切に使うこと」

私はエコを心がけていない。
こんなことを堂々と発言するのは、おかしいかもしれない。でも、実際にエコを心がけたことなんてほぼない。学生時代にエコについて考えようという授業で考えたくらいで、実生活中にエコのためなんて意識していない。
しかし、エコをしていないわけではない。

エコと言えば、マイボトル、マイはしを使う。コンセントを小まめに抜く。シャワーや水道を小まめに止める。電気を小まめに消す。エコバック、マイバックを使う等いろいろな方法がある。
こんなエコをしています!こういうところでエコを頑張っています!エコは大切なので心がけていきましょう!等と主張する人もいるが、私はあまり深くエコについて考えていなかった。
エコをすることを心がけて、自分の生活を変えたり、無理をしたりしたくなかったからだ。エコについて考えないなんて、ひどい人だと思われるかもしれない。でも、私はエコをしよう!と心がけてはいないが、とても大事にしていることがある。

お気に入りのものを長く大切に使うことだ。

使い続けて手に馴染む道具たち。見栄えより、使いたい気持ちを優先

私は小学1年生の時から現在の28歳まで、弁当用の箸を同じものを使い続けている。
使う頻度は減ってしまったが、出かける時は小学1年生の頃に使っていた短い箸を持っていく。
また、仕事用の上履きは6年同じものを使用し、布バックも8年、筆箱は10年、定規は15年、同じものを使い続けている。
傷がついたり、汚れてしまったり少し気になるところはあるが、使いやすさは抜群だ。自分の手や体に馴染んでいる。
ハサミだって幼稚園の時にもらったものや小学生の時に買ったものなどをずっと愛用している。ヒビが入ってしまってはいるが、子ども用なので力を入れずに簡単に刃先が動く。軽く切れる感覚が気に入っている。

これらのものは、私が使いやすいと思って使い続けているものや、汚れても、多少壊れてしまっていても、お気に入りで捨てたくないと思っているから使い続けている。大事に使うことで私物にどんどん愛着が湧く。新しく買い替えようと自然と思わなくなっていった。使い続けることで、手放したくない気持ちが強くなったからだ。
周りからは、もうボロボロだし新しくしたらどう?いい大人がこんなキャラクターもの使って恥ずかしくないの?などと冷たい言葉をかけられることがある。
でも、私は私の大切なものを大切に使いたい気持ちを優先する。それが私のちょっとしたエコと愛だから。

お気に入りのものを長く大切に使うことで生まれる愛情とエコ

ひらがなの名前で書かれたコロコロクリリンの短い箸。水玉の模様が消えかかるメモリの見えなくなった定規。日焼けして少し形の歪んだ布のカバン。靴底のすり減った仕事用の上靴。色あせた大好きなペンギンのハンカチ。
どれも私にとっては大切なもので、愛した物たち、これからも愛し続けたい物である。

大切に使うことで愛着が湧き、愛着が湧くことでなるべく長く使おうと心がける。新しいものを買う機会が減って無駄遣いも減る。お金も節約できて、エコにも繋がって一石二鳥、いや一石三鳥かもしれない。愛情は数では表せないから、もっともっとプラスかもしてない。

だから私は無理にエコを心がけていない。でも穏やかな気持ちでちょっとしたエコに繋がっている。周りに胸を張って言えるような大それたエコはしていないけれど、お気に入りのものを長く大切に使うことで、愛情とエコを同時にでき、幸せな気持ちになれる。

今日も使い古したハンカチを持って、ちょっとしたエコになってるんだなって自分を誇らしく思う。