子育てにちょっと慣れた頃。我が子が悲鳴に近い泣き方をした
先日出産をした。初めての我が子は、泣く→おむつ、おっぱいミルク→眠るというルーティンである。しばらくはこのリズムで生活するらしい。
5日間の入院を終えて、夫と夫の両親、祖母のいる自宅へ我が子と帰る。夜中に多くて2回、ミルクのために起きるので、それまでのように眠れていない。
今思うと初めの1週間は楽であった。お腹いっぱいになれば寝てくれる。明るくても暗くても、少々うるさくても気にせず寝ている。寝かしつけは不要であった。
ちょっと慣れた気でいた生後3週目に近づく頃、22時にそろそろ眠ろうかとミルクを終えてベッドへ移動させた。いつもの通りウトウトと眠りそうであった。
ところがわずか20分後、「ぎゃあ~!!」と悲鳴に近い泣き声がした。お腹が空いているときのような「みゃあみゃあ」と泣いているのとは訳が違う。びっくりして抱っこをしてあやす。
同じ部屋では夫が眠っている。夫には早く帰宅できる日やお休みの日はお世話をお願いしていて、そのため夜中は私がほとんど面倒を見る。寝ている夫を起こさないように必死であるが、泣き声の調節は出来ないのですごく神経を使う。
その日は30分くらい抱っこしていたら、いつの間にか寝てくれていた。
どんどん申し訳ない気持ちに。泣く子をあやしながら私も泣いていた
次の日の午前中、ミルクをあげベッドへ戻そうとすると、いつもよりも目がしっかり開いている。「昼間だから、だんだん起きる時間も増えていくのかな?」と様子を見ていると、またあの「ぎゃあ~!!」が突然始まった。
あやしていると落ち着いてきて、「もうそろそろ下ろしていいかな?」とベッドへ戻す。顔がまた真っ赤になって必死に泣き始める。そこから落ち着いてはぐずる、が始まった。結局4時間程繰り返していた。
その日の夜、昼間あんなに起きていたから夜は眠るだろうと勝手に思っていた。だが、「ぎゃあ~!!」が始まった。
ネットの記事や動画サイトには「観察をして少しずつあやしてゆく」とあり、泣いたらすぐ抱っこするのを我慢してみたが、ヒートアップしてしまい、夫が起きてしまった。
夫にはなるべくしっかり寝てほしいと考えていて、申し訳ない気持ちがどんどん増してきた。泣く我が子をあやしながら私も泣いていた。
空が明るくなってホッとする。これまでなかった感覚
それに気が付いて、夫が起きてくれた。「困ったねぇ」と手伝ってくれる。ありがたいのと情けないのとで、また涙が出てくる。
夫も私も末っ子育ちで赤ちゃんのいる生活は初めてで、こんなにも泣くのかととてもびっくりした。
産後はメンタルが不安定になるとは知っていたが、ここまでとは思わなかった。
そういう時には音楽を流してみたり、温かい飲み物を飲むといいとか書いてあるが、いざその場面に出くわすと首がまだ座っていない我が子の抱っこで両手がふさがってしまい、実行出来ない。それに夜という時間もあり思考がネガティブになっていて、余計に拍車がかかってしまう。明け方空が明るくなってくるのを感じてこんなにホッと感じることは、これまでなかった。
今思い返すと、その時がお腹の外だと認識が始まり混乱しているような状態の「魔の3週目」と呼ばれる時期だったようで、理由も無く泣く赤ちゃんが多いらしい。
そして今1か月が経ち、我が子は首が少し座ってきて扱いやすくなってきて、だんだん重たくなってきた。そしてなぜか、それまで大泣きしていても21時のミルクを終えるとスゥっと眠るようになった。夜は長く寝てくれるので、夜中も1回起きるだけで済むようになった。
これがいつまで続くかわからない。そして低気圧の日はぐずりやすいようで、昨日も1日中泣いていた。夜泣きが来るのが今から恐ろしいが、愛らしい姿を1番見られる時間が長いのが私の特権だと思い、なかなか眠れなくても乗り越えようと思う。
我が子の成長が楽しみだ。