結婚なんかしたくない。三十路の壁がそこまで迫っている
気づけば、「かがみよかがみ」ラストイヤーだ。
つまりは三十路の壁が、もう目の前。もうここ数ヶ月、ベットの中でこれを考えない日はない。
30手前になるとみんな焦りがでるよ、とそこかしこで散々聞いてきたが、元々結婚願望も野心も少なめの私には他人事だと思っていた。
しかし実際のところ、私もしっかり焦りだしている。
原因はというとやはり周りの人たちの変化で、結婚、出産とみんな、どんどん人生のコマを進めていっている。
みんな計画的だよなあ、と思いつつ、自然と次のステップへ恐れなく進んでいけていることに嫉妬する。
結婚ができないことにも、もちろん焦りはするのだが、そもそも心のどこかで結婚なんかしたくないと思っている自分に対しての焦りの方が大きい。実際、以前お付き合いしている方からプロポーズされそうになった時も、身震いするほど恐怖を感じて、プロポーズされる前にやめてもらった。
相手の方には本当に申し訳なかったが、自分でも説明しようのない感情で、自分には結婚に対する拒否反応があるんだということを知った。その原因は、よくある育った環境やら性格の問題やらだろう。
ちょうどこの間プロポーズされたという友達は、その場で号泣してしまうほどうれしかったと言っていた。なんでか自分の人生はいつも周りとずれていたり、遅れていたりする。だから節目には大体焦っているのだが。
大人になるとは、あきらめること?腹をくくれるまで眠れない夜は続く
それと自分でも残念なのが、結婚を考えられないのはキャリアウーマンだからということではないことだ。これが焦りの原因2つ目。
私は結婚もしていなければ、仕事もいたって普通だ。
27歳頃、自分の力量はこれくらいなんだと悟ってから、なんとなく頑張るのをやめてしまった。
時代の流れ的にも、無理をして働くのはもう時代遅れだろう、ということにした。
でも、自分のペースでできることをやればいいと思いつつ、同期の活躍や、まだ入ったばかりの子に追い抜かれていることを感じると、やっぱり少しは悲しい、というどっちつかずであまのじゃくな現状。そんな感じで、仕事もさほど充実感なく、コロナ禍で仕事があるだけありがたいと思いながら、なんとか働いている。
大人になるというのは、あきらめることなんだろうか。
人生努力しても報われないこともあるし、すべてが自分の思い通りになるわけではない。
我ながら、なんて希望のない内容なのだろう。
だが事実、眠れない夜はだいたいこんな思考がヘドロのようにへばりついて沼化する。なんの希望もない内容で申し訳なくなってくるが、これが私のリアルだ。とりあえずテーマ曲は、竹原ピストルの「サンサーラ」でお願いしたい。
ただ、沼の中でなんとなく気づいたことは、恐怖を感じたとき、肝心なのはどの場面でも腹をくくるかくくらないか、だろう。
諦めや、妥協が必要な場面ももちろんあるが、あまりにも後ろ向きで沼から一生出てこれない気がするので、少しだけ希望を見出すつもりで、腹をくくれと自分で自分のお尻を叩いてみようと思う。
そんな感じで簡単にまとめながら、私が腹をくくれるまでもうしばらく眠れない夜は続きそう。