私は東京に住んでいる19歳です。私は女性差別で、今までたくさん辛い思いをしてきました。
女の子に生まれただけなのに、どうしてこんなに辛い思いをしなければいけないのだろうと考えた事があります。
最初の女性差別は祖父から。私だけ名前を呼ばれなかった
最初に記憶に残っていることは、祖父の対応でした。
父親の姉兄の家族と祖父母とバーベキューに行ったときに、女の子の孫は私一人だけでした。すごく小さかったので詳細なことは覚えていないのですが、祖父は男の子たちの名前は呼んだのに、私の名前だけ呼ばなかった事がありました。
女性差別を理解する前だったので特に深く考えず、少しどうしてかなあと思ったぐらいだったのですが、年を重ねてくうちに、きっとあれは私が女の子だったから呼ばなかったのだなと思うようになりました。
今こうして文章を書いているだけで胸が痛む、私が最初に差別を経験した出来事でした。
たくさんのことを学んでいくうちに、私にとって女性差別がとても大きな問題になっていきました。すごく楽しく毎日を過ごしていても、ふとした時に思い出して悲しくなるといった感じです。
そして私が覚えている中でとてもショックだった出来事が、小学生4年生ぐらいの頃に起こりました。それは母親が「やっぱり男の子の方が、女の子よりも純粋だよね」と言っているところを聞いたことでした。
後になって母親にそれについて聞いた時、「私の友達の間ではよく言っていることだよ、今の人は言わないのかもしれないけど」というようなことを言われました。
私はこれを聞いた時、とてもショックでした。女の人だからフェミニストだとは限りませんが、自分の母親がそんなことを言うなんて、と心に傷を負いました。私は男の子、女の子が純粋さの度合いを分けているものだとは思いません。
夫婦別姓が認められていないことは、差別にあたらないのか
私は周りの人から女性差別が辛いとか、小学生の頃までは聞いた事がなかったので、もしかしたら自分が気にしすぎているだけなのかもと思ったこともありましたが、今ではそうは思いません。自分が悲しいと思うことは自分しか知らないことだと思うので、いくらでも悲しんでいいと私は思うからです。中学校に入ってから自分と同じ悩みを抱えている人に出会って、自分が肯定されたような気がしました。
夫婦別姓制度を取り入れない理由として、家族の絆などが挙げられる事があると思いますが、私はそれが根拠のある主張だとは思いませんし、実際比べることも難しいと思います。
別姓で暮らしているパートナーと同姓で暮らしているパートナーを比べてもそれぞれ色々な人がいると思いますし、比べても同じ条件下でないと思うからです。
私は結婚をするなら自分の姓が好きなので、この姓を変えたくないです。結婚して別姓を名乗ることが認められていない制度が本当に差別にあたらないのか、国会で議論してほしいと思っています。
最後に、この世の中には女性差別の他にさまざまな差別があります。私は女性差別を経験していますが、その他の黒人差別などは経験した事がありません。自分には知らない事があるということを心に留めて、これから生きていきたいと思っています。