何かの課題に取り組む時に、私はつい、悩んでしまうことがある。
それは、「自分へのご褒美を先にして、課題に取り組むか」もしくは、「課題に取り組んで、ご褒美をもらうか」という問題である。
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私は典型的な「馬の鼻先に人参をぶら下げて」やる気が出るタイプである。
そのため、ご褒美そのものがやる気を左右する。そして、ご褒美の内容で悩んでしまうのは言うまでもないが、それ以上にご褒美をどのタイミングで出すかは悩ましい選択だ。なぜなら、ご褒美のタイミングしだいで、課題をやりきった喜びが変わってくるかもしれないからだ。
私の理想はやはり、課題に取り組みきったあと、満を持してご褒美に向き合うことである。課題からご褒美まで一連の流れを通して、終わりよければすべてよしというようにどうしてもハッピーエンドで終わりたい。
しかし、それはご褒美の中身によってもタイミングが変わってくる。
もし、ご褒美の中身が期間限定のコンビニスイーツだったら。その季節にしか売られていなくて残り1点しか売られていないお洋服だったら。特定の期間にしか上映・配信されない映画だったら。その時、私は課題に取り組んだ後にいざ、ご褒美をもらいにいこうと思ったら、ご褒美が跡形もなく消えていてがっかりする未来図が見えてしまう。
食べたかったものや着たかったものが、再販されるとは限らない。見たかった映画が絶版になるかもしれない。だから、ついついご褒美を優先して、課題を後回しにしてしまう。選んだご褒美がいつまでもあるとは限らないものであれば、そちらのことで頭がいっぱいになってしまうのだ。
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以前、期間限定のご褒美を後回しにして、課題を最優先したことがある。そのとき、頭の中は課題ではなくてご褒美のことでいっぱいになった。
課題に使う参考図書は全く頭に入らず、レポートは誤字脱字まみれになった。おまけに、レポート中にスマホでご褒美のレビューについて検索する始末。これではやってられないと思い、ご褒美を最優先する方に切り替えた。
その時は、運良くご褒美と巡り会えて、そこから自己最高レベルといっても過言でないくらいのやる気を出して、課題を終わらせることが出来た。その時、ご褒美の力ってすごいと思えた。
しかし、その後の課題でご褒美を最優先にしたら、やる気は以前より下がりダラダラと取り組むようになってしまった。ご褒美はそう簡単にやる気をくれない。時と場合によるものらしい。
私は課題へのご褒美は、思い切って課題前と課題後にもらうことが良いのではないかと考えた。しかし、出費が痛いし、何より挑戦したらこの先一生ご褒美でしかやる気が出なくなりそうで諦めてしまう。教育学を習っていると、ご褒美無しでやる気を出せる状態に持っていくことが良いという話も出てきてしまう。
一体私はどうすれば良いのだろうか。もし、ご褒美のタイミングについて詳しい専門家がいたら話を聞いてみたいくらいだ。ご褒美のタイミングについて悩むことはまだまだ続くだろう。