何年かぶりに出来た彼氏。一緒にご飯を食べるのが幸せだった
はじめまして、20代女性です。
去年の秋に仕事で他の現場へ行った際、彼に会いました。
かなり年上の彼ですが、気配りが出来てコミュニケーション能力に長けていて……会う度に笑わせてくれる彼が気になるのは時間の問題でした。
私とは現場が違うので同じ現場で働くことは稀ですが、連絡を取ったりしている内に初めて食事に誘われ、そこから何度か食事にいく仲に。
食事に行った時ももちろんいつも笑わせてくれ、食事が楽しみで仕方ありませんでした。
きっと、そう考える頃にはもう好きだったんだと思います。
そんな毎日を過ごしてやって来た去年のクリスマス。
いつも通り誘われて、食事をした帰りの車の中、
「仕事や、食事以外でも一緒にいたいし、口実が無くても誘いたい。好きだから、付き合ってほしい」
そう彼から伝えてくれて……ほんと、本当に何年かぶりの彼氏が出来ました!
(これを書く時、好意があったから食事に誘ったんだって後から聞きました。なんて初耳笑)
ただ、付き合ってからもあまり日常は変わりません。
彼氏も私も夜勤業務なので、昼間は睡眠を取らなければいけませんし……忙しさもそれぞれ違うので、会える日は少なかったです。
ですが、付き合う前から必ず週に一度は夜勤明けに一緒にご飯を食べる、「ご褒美day」を作っていました。
お互い色々な話をして聞いてもらうことで、少しでも疲れが取れるようにと作った「ご褒美day」。
それを今度は、どんなに忙しくてもすれ違ってしまわないように、お互い顔を合わせることで、少しでも疲れが癒されるようにと、付き合ってからも続けることにしました。
どんなに忙しくても1週間頑張って、ご褒美dayに一緒に食べたいものを食べる。
それが、仕事で忙しい日々でのささやかな幸せだったのですが……。
コロナ禍で家族がリストラ、両親は離婚。「どうしよう……」
コロナによる感染者急増、それに伴う緊急事態宣言やまん延防止措置による時短営業で、早朝からやってるお店が激減。
やっていてもこのコロナ禍ではテイクアウトが主流、感染が怖くて食べに行くことなんて到底出来ず……。
尚更、日帰りにしてはお互い家が遠く、楽しみだったご褒美dayをする事が困難になってしまいました。
そんな落ち込む中、コロナによってまた別の問題が発生。
父がリストラにあい、母もまん延防止措置により収入が激減した結果、喧嘩が増え離婚することになりました。
両親の離婚によるショックも大きい中、今度は祖父の勤めていた会社が倒産。高齢の為雇用保険に入れて貰えてなかったことが大きく影響し、収入が0に。
そのうえ病気が発覚し、手術が必要になる始末……。
コロナによって、何だか家族がバラバラになってしまったようでした。
挙句の果てには、私自身もコロナの影響を色濃く受け、収入激減。
家族のことが心配だけれど、自分のことですら手一杯。減少しても収入は世帯の合算で見られ、数少ない補助は対象にならず、国は助けてくれない。
ローンの支払いはあるし、このままでは家賃すらも払えなくなる。
考えなくても涙が流れて、毎日「どうしよう……」の嵐でした。
「一緒に悩んで、解決していこう」。彼の言葉に救われた
「いっその事、死んでしまえば家族の為になるんじゃないか」
そんなことさえ、考えずに居られない日々でした。
それでも、周りには頼ることは出来なくて……。
「私が何とかしなきゃ」という概念に駆られ、いつのまにか、彼氏にも誰にでも「大丈夫」としか言えなくなっていました。
思えば、心は限界を迎えていたのだと思います。
そんな時でした。彼から、「もう無理だ」と連絡が入ったのは……。
「心配で見ていられない。一緒にいよう。そうしたら、悩む時も嬉しい時なんかも半分こできる」
そう、言われたのです。
彼には、私の「大丈夫」が大丈夫じゃないこと、もう限界を迎えていたこと、全てがお見通しでした。
その一言を言われた時、
「あぁ、1人で考えなくてもいいんだ」
「そっか、私…1人じゃないのか」
と、どこか安堵したのを今でも覚えています。
私をきちんと見ていてくれた彼。励ますだけじゃなく、一緒に考えようって言ってくれた彼の一言で、同棲が決まりました。
同棲することで全ての問題が解決する訳じゃない。同棲することによって、嫌な部分なんかも見えて来てしまうかもしれない。楽しいことばかりじゃないかもしれない。また悩んでしまうかもしれない。
それでも、「一緒に悩んで、解決していこう」。そう言ってくれた彼のお陰ですごく救われました。
まだまだ課題は多いけれど、今度は一緒に悩んで、一つ一つ解決していきたいと思います。
コロナにはものすごく苦しめられてるけど、そんな自慢の彼氏に出会えた事には、唯一感謝しています。