私は人と同じ空間にずっと一緒にいるのが極端に苦手だ。
周りに人がいると、色々な人の声や行動が耳や視界に入って、何故か緊張してしまう。この人は今イライラしているんだな、とか、あの新人は集中力が途切れているな、怖い上司に怒られたらどうしよう、など自分に関係ない周りの人を見てびくびくしてしまう。
そんな私は今までに転職をたくさん繰り返してきた。
もうこの世の全ての職種を経験したんじゃないか?と思うレベルだ。
人付き合いが苦手な私が、適した仕事を探し続けて2年
社会不適合者の私にとって、自分に適した仕事を探すのは一苦労どころではない。適した仕事とは、自分がやりがいを感じられ、かつ世の中から需要があり、暮らしていけるお金をもらえる仕事だと私は思う。
フリーターとニートを繰り返し、1番長く続いた仕事は半年という私にとって、自分の適職を探すのはとても厳しい。
はじめは、自分は何の仕事もできない無能なんだ、と落ち込んでいたが、次第に人付き合いが苦手なのだと気付いた。
そして「私は会社に所属せず、自分で何か仕事をした方がいいのではないか」という結論に導かれていった。
とはいえ、自分で仕事をするのも楽なことではない。
自分が人より秀でていて、かつ世の中から求められるものを提供するのは一筋縄ではいかない。
自分は何ができるだろう、何が得意だろう、そう自問自答し続けて2年が経過しようとしていた。
得意なことや好きなことはあるが、仕事にするのが難しい
色々なエニアグラムをやったり、紙に思いつくだけ書き出したりして、得意なことや好きなことはたくさん出てくるけどそれをビジネスにするのが難しい。
服?美容?コスメ?
たくさんのスペシャリストがいて、たくさんのライバルもいて、その市場で消費者が自分を選ぶメリットとは……?
そう考えると何も思い浮かばず、また白紙に戻り一から考え直す。
それをぐるぐる繰り返していくうちに、
「あぁなんで私ってこんなに無能なんだろう。なんで社会に適合できないのだろう。いつになったらこのループから抜け出せるのだろう。私は社会から必要とされていない人間なんだな」
とネガティブな気持ちになり落ち込む。
今年ももうあと少しで終わりに近づこうとしている中、ふと閃いた仕事があった。
考えてみると、それをやっている人はまだいない。
これが一発当たれば、もしかしたら、自分も"社会人"の一員になれるかもしれない。
挑戦するべきかどうか迷うが、やるしか選択肢はない
「やってみよう。当たって砕けよう」と思う自分もいれば、「いや、どうせ私が思いついたことなんて成功するわけがない」と臆病になっている自分もいた。
タダで始められるビジネスなら当たって砕けられるが、フリーターとニートを繰り返している自分にとってお金はとても貴重なもの。
下手に使えないし、死活問題である。
でも、結局やるしか選択肢はない。この仕事がスベったら、もう考えることも、頑張ることも辞める。これを最後にする。
自分の背中を自分で押して、私はこの仕事に賭けようと思う。
博打みたいな仕事だけど、2022年最後はこの仕事に賭けようと思う。
来年には笑顔で、あの時踏み切って良かったと言える自分がいますように。