2021年12月1日。
新卒で入社し、コピーライターとして3年ほど勤めた会社を辞めた。
残ったのは会社を辞めた寂しさと解放感。既に決まっている転職先(同業種)への期待と不安。そして2週間の有給休暇だった。

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社会人としては死ぬほど貴重な長期休暇。ご時世さえ許せば迷いなく海外旅行(ボリビアかトルコ)に行きたかったが、こればかりは仕方ない。

考えた結果、合宿免許に行くことを決意した。
というのも、大学時代は免許取得分の資金をコピーライター学校の学費に当ててしまい、周りが続々と免許を取得する中で無免許を貫き通したのだ(ちなみに辞めた会社では車の広告を作っていたので、サイドブレーキさえわからず、非常に肩身の狭い思いをした)。

社会人になっても土日に教習所に通えば取れる、と言ってくれた先輩もいたが、貴重な土日は平日消費した体力を回復するか、遊び呆けるかに使いたい。
自動運転化はまだまだ先っぽいし、都内に住んでるから正直普段運転する機会はほぼない。しかし、この機会を逃せば(また会社を辞めない限り)私は一生自動車免許を取得することはできない!!!
こうして25歳社会人は合宿免許を取りに山形へと向かったのであった。

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……冒頭で文字数を使い過ぎたので、ここからは25歳社会人が合宿免許に参加してみての感想を箇条書きで書いていこうと思う(もともとこのエッセイを書く目的は職業柄短文を書くことが多く、長文に強くなりたいからというものなので、ここは練習場なのだ。1,500字って短くもなく長くもないからまとめるの難しい!)。

まず、「大学生じゃない人も意外といる」。
合宿免許というと比較的時間に余裕がある大学生が多いイメージだった。
実際やはり大学生は多いのだが、同じように社会人で仕事を辞めた後の時間を利用して免許を取りにきたという人も結構いた。

ちなみに大学生同士だと色恋沙汰もあるらしいが、私はひたすら教習所と宿泊所を往復する毎日で浮いた話は一切なかった。……目的は自動車の免許を取ることだからいいもんね!(涙目)

2つ目は、「仮免の学科試験に気をつけろ!」。
合宿の半ばくらいになると、路上に出るための仮免試験(技能と学科)がある。技能試験はもう練習するしかないのだが、学科試験が意外と難しい。

例えば「青の灯火の信号は必ず進めを意味している」という問題。「○」だと思うかもしれないがこれは「×」なのだ(解説を読むと、青の灯火の信号は「進め」という命令ではなく「進むことができる」という意味だから……一休さんか!)。
純粋な知識以外に読解力も求められるのは個人的に盲点だった。心して臨んでください!

最後に、「時間を有意義に使え!」。
免許合宿中は意外と空きコマが多いうえ、日によっては講義が午前のみ午後のみという日も結構あった。
普段ノー残業でも8時間くらいは会社に拘束される社会人には、最高の時間となることだろう。是非有意義に使ってください(ちなみに私は読みたかった小説を7冊持っていき、だいたい2日に1冊のペースで読破した。至福だった)。

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というわけで、社会人になってから免許を取りたい!と考えている方にこの体験記が何かの参考になれば幸いでございます(こんなお休みの使い方もありますよってことで)。