外に出ると、冬の凍てついた空気の匂いがする季節になった。
気づけば今年ももうすぐ終わる。
ここ2~3年、どんどん1年での変化が大きくなっている気がして、とても嬉しい。

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去年は転職活動をストップし、もう一度本気で仕事に向き合うことを決めた。プライベートではメイクアップ講座を受け婚活を始め、数年ぶりに彼氏ができた。あまり良くなかった体調も、生活リズムが一定な彼氏に引っ張られ格段に良くなった。

今年はどうだろうか。私の両親、彼のご両親それぞれに挨拶をし、彼氏と同棲を開始。その他にも沢山のことを始めた。エッセイ、ジム、作詞の勉強。仕事もほんの一瞬、自分が主導権を握っている感覚を掴めたり、改めて自分の限界を知ったりもした。
1年365日という時間は、自分が思っているよりもより遠くに自分を連れて行ってくれるのだと思う。

では、2022年が2021年に描いた通りに進んだかと言われると、正直そうではない。
去年立てた今年の目標は、焦らないようになることだった。
私には焦りがちな癖があり、仕事でもイレギュラーなことがあるとすぐいっぱいいっぱいになってしまう。そもそも仕事の量が多いので、いつも仕事に追い立てられる。だからミスも多くなって、また仕事が増えての悪循環。

出来ることと出来ないことの差が大きい私にとって、やる仕事の種類も量も多くて、どれだけ正確に多くの情報を処理するかが求められるこの仕事は向いてないのかもしれない。
それでも、どんな仕事でもイレギュラーなことは起こるし、このハードな環境でも、落ち着いていられる人間になりたかった。
それが今年の目標だった訳だが、結局今仕事に押し潰され、仕事を休むに至っている。

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私の焦り症の原因は何なのか。それをずっと考えてきた。
私は脚に持病があり、自分の歩くペースを守っているとどんどん遅れてしまうので、無理をしてみんなの歩みに合わせてきた。「遅れないように」そんな意識が潜在意識に刷り込まれているのかもしれない。

小学校1年生の時、4~5ヶ月手術で入院をした。入学早々勉強が遅れてしまったことで「みんなに追いつかなければならない」そんな気持ちもあったのかもしれない。
そういう、「自分はいつも遅れている」「何かに追い立てられている」という感覚が潜在意識に染み付いて取れなくなってしまっているのではないか、というのが自分の中の仮説だ。

追い立てられないとなかなか実行に移すことができないという性質もあった。
夏休みの宿題は最終日に慌てて片付ける。ここまではよくある気がするが、大学時代や休日は、締め切りや他人との約束がない限り私はベッドから起きない。もしかしたら慢性的なリソース不足だったのかもしれない。
実際、対処法はあるのだろうか。長年かけて積み上げてきた癖みたいなものだから、なかなかこれをやれば良くなるという類いのものではないはずだ。

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現段階では、とにかく落ち着いて、自分で主体的に何かに取り組んでいくことを繰り返すしかないと思っている。朝何の予定もなくても起き、自分の好きなタイミングで料理をしたり本を読んだりして、自分のペースというものを作っていくことが必要なのではないか。
「20代後半の大人とは思えない甘ったれた生活だ」「そんなこともできないのか」と思われそうだが、これには理由がある。

とにかく私は真面目すぎて、大学のバイト時代や新卒で仕事に入ったばかりの時は特に、お金をもらっているのだから就業時間は1分1秒たりとも無駄にしてはいけないという強迫観念に取り憑かれていた。
いつも移動は小走りで、トイレで一息つくとか少しサボってみるとかそういう余白を自分で作るという発想すらなく、今でも忙しくなりすぎると、仕事中に自分が疲れているのか、どんな気分なのかといったことも感知できないくらいに余裕がなかった。

つまり、頭が先行してしまい、自分の気持ちや身体の状態を第一優先に考えることが出来ない。だから身を削り続けてしまうのだと思う。
だからこそ、自分に意識を向けることが解決に繋がるのではと考えている。

今年もあと少し。どのくらい達成出来るか分からないが、引き続き焦り症克服のためラストスパートをかけていきたい。