「去年の自分と違うことをしているか?」。仕事からの帰宅後、何気なく観る動画サイトでふと目に留まった言葉。
配信元は若くして花屋を起業した男性で、経営を続けるためにいつも何かにチャレンジし、この言葉を自分に問いかけているという。

子なし20代でありながら、夫の扶養に入り、時間を持て余している私にこの言葉は突き刺さった。
今の私は去年の私と比べて何か変わっただろうか?
変わった。他の人と比べたらそのぬるさに怒りを買うだろうけど、私は自分に「確実に変わったよ」と言ってあげたい。

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去年の私は、無職になって1年が経過していた。未経験だった正社員に一度はならなくてはと嫌々ながらもやった結果、鬱になって体を壊した。もう社会に復帰したくなかったし、辞めた直後は働くなんて2度とできないと思っていたが、多くの時間を1人で過ごし、たくさん寝て自然回復すると、短期のバイトから始めようと思えるようになった。

それが去年の今頃の私で、初めて仕事が楽しいと思えた郵便局の年賀バイトをもう一度やってみようと、不安ながらも応募した。
結果、毎日楽しく働き、無事雇用期間を終えた。
「人生は楽しむもの」。心を病んで同じ時間を過ごすなら、人生を楽しみたいと思った。そして生きていく以上、切り離せない「仕事」も「楽しむもの」だと痛感した。

短期バイトを終えたあとも仕事探しを続けた。以前は求人を見るのも苦痛だったが、同時期に求職していた義母は50代後半であるにも関わらず、就職を全く恐れず、むしろ「こんな仕事もあるんだぁ」と楽しそうに求人を見ていた。この方は本当に人生を楽しんでいるんだなぁと、私のなりたい姿そのものだった。

義母のポジティブ精神のお陰で、私も求人を楽しんで見るようになり、自分の希望する仕事を見つけ、短期でも良いやととりあえず面接を受け、パートで就職した。人間関係や仕事内容に悩むこともあるが、一度も休まず今も楽しんで仕事をしている。

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去年の私から見たら、今年の私なんて想像できなかったと思う。そんな今の私は扶養から外れるか、もう一つアルバイト先を見つけて掛け持ちをするかなど色々悩んでいる。とりあえず体力のない自分が週5日働くかどうかを真剣に考えている。

家族や友人が私を心配してくれるけど、失敗を積み重ねてもまた挑戦していきたい。主人1人が頑張るのではなく、私も一緒に家庭のために頑張りたい。最近車を買って、さらに同じ目標のために力を合わせたいと思った。

もう今年もラスト2ヶ月。24歳のときから始めなきゃと思っていた積立NISAをやっと始めたり、固定費を見直して貯金できる仕組みに変えたりと、主人に依存しない骨組みを作り始めた。
あとは収入面。「やりたい!」という気持ちを大切に来年の働き方を今年中に決めていきたい。