毎年、スケジュール帳にひっそりと記す「今年の目標」を、2023年の目標に関しては自らのエッセイにて世の中に宣言しようとしている状況に正直驚く。
これも2022年2月の私が「かがみすと」として、エッセイを書き始めてくれたおかげだ。
ありがとう。2022年元旦の私は今日のことはもちろん、1ヶ月後にエッセイを書いていることさえ予想もしていなかった。確かきみは恋愛関係で新年早々泣いていたよね。

以前エッセイでも書いたが、2022年のラストスパートは、2023年の助走期間なのだ。
余裕のあるスタートダッシュが切れて、2023年は着実に物事を達成できる年になりそう。
加えて、こういう形で世の中に発信したとなると私の責任感が黙っちゃいない。
小学生の頃「NARUTO」に大ハマりしたせいであろうか。「まっすぐ自分の言葉は曲げねェ…それがオレの忍道だ」という主人公・うずまきナルトのスピリットが私の根底にあって、人一倍、発した言葉に対する責任感が強い。厄介なことに、他人にもそれを求めてしまうので、新年早々泣くことになったりもする。

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さて、2023年の目標。
2022年までの反省を生かし、今年の目標は考え方だけでなく、行動に焦点を当てた目標を立てる。
まずは「入選する」。
元々文章を書くことが好きな私は、学生時代の課題の読書感想文や小論文も実は嬉々として取り組んでいたくらいだったのだが、社会人になってから書いた文章といえば取引先へのメールか、始末書か、好きな人への長文LINEか……。
先にも述べたが、2022年2月に何気なくエッセイを書いていなければ、今もずっとこの調子に違いない。そして文章を書き、表現する喜びを再び感じることは無かっただろう。

2023年はエッセイに限らず、詩や短歌、俳句、川柳、キャッチコピー……色んな形式の「書く」に挑戦してみたい。学生時代の頃、先生に出すよう促されていた作文コンクールの数々は、社会人でも応募できるものが多い。
何を今更、と思うだろう。考えてみればそうなのだが、それを考えることさえ無いくらい「書く」ことから私は遠のいていたのだ。

入選することを1つ目標として設定し、達成できるほど、文章を書く年にしたい。がむしゃらに無理矢理書くつもりもないが、1つ2つ出したくらいで達成できるとは思っていない。
文章を書く喜びと同時に難しさも味わう年になりそうだ。

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そして「自分のイラストを広める」。
絵を描くことは、物心ついた頃からの私の趣味だ。生涯かけての趣味だ。描いたものでたまにグッズを作ってみるなどしているので、SNSにてイラストの投稿も行っているのだが、どうもサボりがちである。フォロワーもあまり多くない。
毎日投稿をしているイラストアカウントさんもいるなかで、たまにしか更新されない私のSNSを、2023年こそどうにかしたい。
「SNSを投稿するために絵を描く」という状況には陥りたくないので、目標はややゆるめに。今は2つのSNSにて投稿をしているが、2023年中に各SNSのフォロワーを80人増やす。
そのためにはやはりある程度の頻度で投稿しないと。

考え方に焦点を当てた目標も1つくらい。「2023年もマイペースに健やかに」。
「マイペース」は私の性格を挙げるとき、自分からも他人からも必ず出てくる言葉である。
マイペースでいるということは、自分らしくいるということ。
そして、ダイエットも仕事も趣味も、何事も健康を害するほどであってはならない。目標を立て、頑張れなかった日を責めるのではなく、頑張れた日を褒めるような1年を過ごしたい。

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こうして2023年の目標を宣言するとやはり、背筋が伸びる。過ごし方や考え方だけではなく、行動に焦点を当てた目標を立てたためか。
2023年への気合と緊張とが入り混じった2022年の終盤。寒さは厳しい。最近、風邪をひきそうだ。この寒さは新年になれど持ち越され、更に厳しさを増す。毎年のことである。年が変わるからといって、多くの事がそちらの方から大きく変わってくれるわけではない。
だからこそ、何かを始めるきっかけが降ってきたときには、何気なくでも、まず始めてみるべきだとエッセイを書き始めた2022年を振り返り、思う。
2022年早々に流したあの涙も、1ヶ月後に何気なくエッセイを書くきっかけのひとつだったのかもしれない。

宣言をしちゃったわけだし、目標達成できるようにしよう。自分の言葉を曲げるわけにはいかない。私の忍道だ。
そして、流石にもう新年早々泣くことはないとは思うけど、悲しいことも何かのきっかけにしていけるようアンテナは張っていよう。
今は思いもしない目標が2023年中にできていますように。それを今度は2024年の目標につなげたい。