2022年は怒涛の1年だった。2023年の宣言をする前に、2022年を振り返っていこうと思う。

御年20歳の私(12月に21歳になりますが)、2022年の3月に短大を卒業し、同時に一人暮らしを始めた。
4月に一般企業に入社。正社員として働くも、わずか5ヶ月で退職。何があったかと聞かれれば言うまでもなく、俗に言うブラック企業だったのだ。
契約勤務時間以上に働かされることはもちろん、クライアントの態度が悪く罵られる毎日。耐えかねた私は内部告発をして改善を促したが、改善どころか状況は悪化する一方で、新卒にして自分の職歴にバツを付けるという苦渋の決断を下した。

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そもそも新卒1年目で退職をするなんて微塵も想定していなかった私は、世田谷の割といいところに一人暮らしのアパートを借りていた。まずい、生活維持の危機。
ちなみに言うと私は九州地方出身で、大学進学と同時に上京、大学在学中は親せきの家に居候していたので、一人暮らしは念願だった。この生活を壊したくはない。
云々考えて、ようやく私は閃いた。
大学在学中に取得した図書館司書の資格だ。これを活かさない手はない。
私は求人サイトの司書募集案内に片っ端から応募した。そして退職からわずか2週間、転職先が見つかったのである。

とはいえ現代の図書館司書なんてほとんどが契約もしくは派遣社員で、私ももれなく派遣雇用となった。任期は2023年の1月末まで。短い。1月末までの一人暮らしは守られるとはいえ、2月にまた転職活動をしなければならない。そこで私は平日は司書の仕事を、土日は単発でアルバイトをすることにした。
友人はこのスタイルに対して「働きすぎ」「いつか身体を壊す」とネガティブに捉えているが、当の私は意外と楽しんでいる。司書は元々憧れていた仕事で、土日には興味のあるバイト(アパレルや試験監督、イベントスタッフなど)が出来て、かつお金がもらえるのだ。
新しいことに挑戦することが平気な私は、都内のあちこちのバイトに参加しては日銭を稼いで2月の転職活動時の資金を貯めている。

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長々と語ってしまったが、2023年の宣言をしよう。
ずばり「現状維持」、これに尽きる。
安直な、と思われるかもしれないが、社会人になって常々思うのだ。今ある生活が明日も保証されるわけではないと。
生きていると、いくつもの「まさか」に直面する。まさか自分が新卒1年目で退職するなんて、まさか大学時代に何の気なしに取得した司書資格が活かされるなんて、まさか単発バイトに救われるなんて、まさか退職をきっかけに自分のやりたかったことに挑戦できるなんて。
幸いなことに私はまだ若い。4年制大学ならまだ大学3年生だ。きっと2023年も「まさか」は発生するし、私の挑戦し続けるライフスタイルは変わらないだろう。
だからこそ、つつましくも壮大に現状維持を極めていこうではないか。いつか地元にいる家族が私のことを誇りに思ってくれるように、友人が私のことを羨んでくれるくらいに、私は私らしく生きていく。
そう思えば新卒1年目の退職なんて屁でもない、のかな?