2021年は、23年間の中で一番変化が多かった1年だった。
会社を退職する、シェアハウスで暮らし始める、フリーランスになる、ライターを始める。
仕事や人間関係が辛く、毎日泣きながら帰宅していた1年前の自分が今の生活をみたら、びっくりするだろう。

新卒で入社し、1年で辞めた。頑張ってきた自分の心は限界を迎えていた

2020年4月、新卒でアニメーションの制作会社に入社し、アニメーションのスケジュールや素材の管理を担当する「制作進行」という職種に就いた。
「忙しいよ」「帰れないよ」といった噂を聞いていたが、「人をワクワクさせるようなエンタメ作りに携わりたい」と、強い意志があった当時の自分は聞く耳を持たなかった。

入社して実際に働き始めると、噂通り「帰れない」ほどの仕事量に日々追われ、体力は次第に疲弊していく。
何より精神的に辛かったのは、人間関係だ。失敗が許されない、ピリついた環境の中、上司から名前を呼ばれるのが怖かった。溜め息混じりに「ねえ」と声をかけられるだけで毎回逃げ出したい気持ちだった。
大好きなエンタメを心から楽しめなくなったとき、明日生きるのが辛いと感じ始めたときから、「退職する」ことを真剣に考えるようになった。

そして2021年2月。これまで誤魔化しながら頑張ってきた自分の心がついに限界を迎え、会社のために働く気持ちが完全に消えた。
翌日には本部長の元へ訪れ、退職の意志を伝えていたのだった。

新卒で入社した会社を、たった1年で辞めてしまった自分。
文句を言いながらも働き続けている友人たちを見るたび、逃げてしまった自分は情けない人間だと思うときもあった。

書くことが好き。興味がある仕事に積極的に手を挙げてみた

そんなタイミングで入居したのが、今も住んでいるシェアハウスである。
ここには、フリーランスや経営者などさまざまな働き方をしている人が住んでいて、みんな楽しそうだった。
自分のやりたいことに向かって一生懸命行動している姿に魅力を感じ、自分もそんな人間になりたいと感じるようになった。

会社を辞めたばかりで明確に「これがやりたい」と言える状況ではなかったが、一番興味があったのは「文章を書く」こと。
1ヶ月間毎日noteを更新したり、ボランティアで地域のフリーペーパーの執筆を手伝ったり、シェアハウスの住人に取材させてもらいインタビュー記事を執筆してみたりした結果、書くことが好きだと感じるようになった。

仕事としても書いてみたいと感じ、2021年7月に「ライター」としての仕事を始めようと決心。興味がある仕事に積極的に手を挙げてみた。
ポートフォリオは、趣味で書いたnoteやシェアハウスの住人インタビューなど。
未経験なのに応募していいのか躊躇したこともあった。でも、手を挙げなければ何も始まらない。

その結果、イベントレポート、インタビュー記事、映画やアニメのコラム、アフィリエイト記事などをさまざまな媒体で執筆させてもらった。
ありがたいことに、今(2022年1月)でもライターとしての仕事は続けられている。

2022年も、2021年のように挑戦し続ける年にしたい

2022年も、「書く仕事」を続けたい。
半年続けて文章力が上がったかと問われると、正直自信はない。
でも、半年間途切れず続いていること、書くことが好きだということ。この2点は紛れもない事実である。
贅沢を言うならば、インタビューや映画やアニメ、本のレビューなど「自分の色が見える」記事を書いている時間が幸せだと感じるので、その分野での仕事を増やしていきたい。

2021年はたった1年でさまざまな変化があった。
会社を退職する、シェアハウスで暮らし始める、フリーランスになる、ライターを始める。そのどれもが自分で選択した結果であり、一度も後悔したことがない。

2022年も、2021年のように挑戦し続ける年にしたい。そしてあわよくば、文章でもっと高いところまで行きたい、と宣言してみる。