私は文章を書くことが苦手だ。
大学生になり、レポート作成、就職活動のES(エントリーシート)、卒業論文など文章を書く機会が増えた。そのたびに、私は「文章を書くことが苦手だ」と感じている。
このエッセイは「文章を書くこと」がテーマだが、文章を書くことに苦手意識を抱えている私が書いてもよいのだろうかという疑問はある。文章を書くことに対して苦手意識を持っている理由について考え、自分自身の頭の中を整理していこうと思う。

文章を書くことが苦手だと感じている理由は大きく分けて、①「文章を書く」経験の乏しさ、②語彙力の貧しさ、③ユーモアのある文章を書かないといけないというプレッシャー、の3つが挙げられる。
それぞれ1つずつ分析する。

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まず、①に関してだ。
長い文章を書く機会といえば、小学校、中学校であった読書感想文が記憶にある。それ以外で、あまり長い文章を書いた記憶がない。読書感想文も苦手で、夏休みの最後の方に残してしまっていた気がする。
高校に入ると、作文を書くこともなくなり、文章を書く機会としては授業中の補足説明をプリントに書くぐらいしかなくなった。これに関しては、他人と共有するものではなかったため、漢字や文法について、適当に書いてしまっていた記憶がある。

次に、②についてだ。
私は本当に語彙力が乏しい。この背景には、自身がオタクであることが関係している。
私は10年近く女性アイドルのオタクをしている。SNS上などでは、オタク=語彙力がないと言われているが、本当にそうであると思う。推しからの供給(ガチャの更新、楽曲のリリース等)に関して、「ヤバい」「エモい」「尊い」ぐらいの言葉で会話が成り立ってしまうからだ。
この、言葉を知らなくても会話が成り立つ状況に甘んじて、言葉を覚える努力を怠ってしまったことが、文章を書くときに適切な言葉を使えない理由の1つであろう。

最後に、③についてだ。
私の周りには、くすりと笑えるような文章を書くことが得意な人がたくさんいる。私にもできるのではないかと思っていたが、実際にやってみるとウケを狙って書いたところが滑ってしまったり、削られてしまうことが多々あった。大人は皆ユーモアのある文章を書けるイメージがあるので、私(21歳)は書けるようにならないといけないというプレッシャーを抱えている。

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ここまで、文章を書くことに対する意識に対して、少し他責的に理由を書いてしまったが、根底にあるのは私の努力不足である。
私の今の状況を整理すると、文法や言葉の使い方、語彙などの基礎的知識が乏しい状態で、ユーモアのある文章を書くという応用問題を解こうとしている状態なのだと思う。この状態では、一生上手な文章が書けるようにはならないだろう。

文章には、その人の教養や今までの知識が全面的に表れる。社会に出たときに、自分自身のイメージを真面目に、知的に見せるためにも文章を書く訓練を積む必要がありそうだ。
とりあえず、当面の目標としては、正しく、間違えのない日本語で言葉を書いていくということを掲げる。ユーモアは二の次だ。これは2023年の目標の1つである。
この文章も、正しく、間違いのない文章で書くことを心掛けたが、間違いは存在していると思う。その時は、私の文章力向上のためにそっと教えていただけると幸いである。