特集:いま一番欲しいもの

いい文のために知識が欲しい。思い出したアドバイスは「辞書と新聞」

いま一番欲しいもの

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もっと別の書き方が出来ないか?文章を書いていて日々思うこと

いま一番欲しいもの、それは知識力と語彙力。
なぜなら人は自分の知っていることからしか、言葉を紡ぎ出せないから。

日々、何かしらの文章を書いていて思うことがある。
このシーン、もっと別の書き方が出来ないか?
例えば、登場人物の誰かが何かを見上げるシーンを書いてたとする。ただ、「◯◯は空を見上げた」と書いてもいい。意味的には伝わる。だけど、このままではちょっと味気ない気がする。文面から伝わる情景が、それ以外浮かんでこないからだ。
その人は今どんな場所にいるのか。周りに何があるのか。景色は?時間は?他の人は?温度は?
他の情報が無いと物語の中に入り込みにくい。じゃあ情報を付与しよう。
「◯◯は空を見上げた。ざあっと吹いた秋風が、長い前髪をさらった。今の季節はニットのカーディガンでは少し肌寒く感じる」
これだけで季節は秋で、この登場人物の前髪は長めで、着ている服はニットのカーディガンという情報を与えることができる。

頭の引き出しの数がモノを言う物書きの世界では、知識力が重要になる

しかし、情景描写をより深く書くには言葉選びに余裕が欲しい。そう、必要なのは語彙力だ。語彙が少ないままでは何度も同じ言葉ばかりになってしまう。
さっきの「◯◯は空を見上げた。ざあっと吹いた秋風が、長い前髪を攫った。今の季節はニットのカーディガンでは少し肌寒く感じる」という文面にさらに何か別の情報を与えるなら?語彙とはまた別に知識があれば、グンと表現力に幅ができる。
例えば周りに咲いている植物について知っていたら、その情報も付与できるようになる。身の回りにあるものの名前を知っていたら、今その登場人物がどこにいるかがより鮮明になる。
知っていることが多ければ多いほど有利になる。知識が増えればその分野の語彙も加えて増える。ならば、知識力を上げればそれと比例して語彙力も増える。
使える語彙の多さと知識量、頭の引き出しの数がモノを言う物書きの世界では、知識力がある人の方が有利になるということだ。

簡単にたくさんの情報を得られる辞書は、語彙の玉手箱

でも、知識を増やすには何から調べればいいのか。初めの頃は増やしたいと言っても、増やす方法がわからなかった。とりあえず、色々と見てみたりすることにした。
手に取りやすかったのは話題になっている映画や本。自分の知らない分野に手を出すと、より知識が増やせるというヒントをこの時得ることができた。
そしてある時、私はもっと簡単にたくさんの情報を得る方法を思い出した。辞書と新聞だ。

「みんな、辞書を読みなさい」
高校時代、辞書オタクだった担任の先生が言っていた。当時はなぜ辞書を薦められたのかわかっていなかった。文字だけがずらずら並べられていて、読んでいて退屈だったからだ。
自分の興味のない分野の言葉まで載っている。当時の私からしたら、興味のない話を延々と聞かされるのは時には苦痛に思うほど退屈だった。でもそれは逆に考えれば、自分の知らない分野のことまで知ることができるということだ。
今ならわかる。辞書ほど読むだけで語彙力を得られるものはない。掲載されている言葉もたくさんあるし、その言葉の意味まで読むだけで簡単にわかる。言わば、語彙の玉手箱だ。語彙力を今すぐ上げたい人には辞書を読むことをおすすめしたい。

解決方法はわかっていても、実はあまり身についていない

それから新聞だ。これも学生時代のありとあらゆる先生たち、特に国語科の先生たちから読むことを薦められてきた。……が、辞書同様、読まなかった。

新聞のいいところは時事ネタだけではなく、新聞によっては読者や作家の寄稿文があるところと、様々な分野の取材記事が載っているところだ。当事者のリアルな声がわかるし、自分の知らない分野まで幅広く載っているため、読むだけで知見を広げることができる。
さらに新聞と併せて辞書を用意しておく。わからない言葉が出てきたら辞書で調べるようにする。わからないまま放置しないを癖づける。たとえ覚えられなかったとしても、調べたことが頭の片隅に残っていて、小ネタとして繋がることもある。

こうしてつらつらと解決方法を並べたけれど、実はあまり身についてはいない。今やらなきゃいけないこと、期限付きのものを優先すると、積ん読同様、いつでも読めるものというのは後回しになりがちなのである。
もっと手早く、知識も語彙力も詰め込めるものがあるなら、簡単に頭に入れられる方法があるなら知りたい。
だからいつまで経っても心の中で私は叫んでいる。
知識と語彙力が欲しい!!

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