私には夢があります。
家畜として役目を終えた(と人間に判断された)動物たちが余生を過ごすファームを運営することです。
ただし、日本では家畜として役目を終えた動物を個人が引き取ったり保護したりすることは禁止されていると聞いたことがあり、国を選ぶ必要があるかもしれません。

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ですが、私はそんなファームを作りたい。そして、それを私の代で終わらせるのではなく、何かしらビジネスとして形を成して、次の世代へバトンを渡したいのです。
ボランティアだけでは、続けるのは難しい世の中なので、そこにはビジネス的なアイディアが必要ですが、今はとにかく、百万円、ないしはある程度まとまったお金が手に入ったらその夢を叶えたいな、と思う次第です。

私は人間です(当たり前ですが)。生まれた瞬間から、地球上の生き物の中で、カーストのてっぺんにいます。
したがって、他の動物たちの一生をコントロールしたり支配したりすることが容易な立場を、生まれながらにして確立していることと同義になります。
そんな私が、様々なことを思考し、様々なことを行動に移す能力を持ち合わせた賢い生き物:人間として、選択したいことは、私を含む人間に利用された動物が自分の人生を取り戻すために、私自身を役立てること、です。

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私はヴィーガンではありません。
クリスマスに食べるフライドチキンは大好きだし、肉まんを食べたら笑顔になるし、ロブスターなんて食べたら舞い上がってしまいます。
でも、メニューに肉だけでなく大豆ミートがあるなら、そっちを選びたい派の人間です。
どちらが正義でどちらが悪かではなく、どちらが自分にとって満足できるか否かの問題なので、ただの私の趣味趣向、というだけです。
そういう観点で、私は動物たちが人間に搾取されるだけの人生を送っている現状に、満足していません。
人間が飲むためのミルクのために、卵のために、肉のために、癒しのために、どれだけの動物が利用され、傷つけられ、人生を奪われているかと想像すると、私にできるちっぽけな選択を、私が満足できる形にカスタムしたい、という気持ちが強く動く、というだけです。
そして、しつこいですが、これは何が正しいとか間違いだとかではなく、ただの私の趣味趣向です。

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「あなたがどれだけ頑張ろうと、何の役にも立たない」と言う人がいます。「だから諦めて多数派の意見や世の中の時流に身を任せなさい」と。
私はそのような言葉を私に投げかけてきた人に改めて今、問いたいです。
「あなたが諦めて失ったものと、あなたが挑戦した結果失ったもの、どちらがあなたにとって重要ですか?」と。
無理だと思うことを目指したり、望んだり、人に批判されることを目指したり、望んだり、
色々な人がいると思いますが、百万円自体はその夢を否定せず、力になってくれるだけです。
これからも自由に夢を見たい。
そして、その夢を思い浮かべる幸せなだけの蜜を吸い取ってエネルギーを得たら、叶えるための苦しくて、辛くて、でも楽しい挑戦をしたいなと思います。