私は都内の大学に通う大学2年生である。2023年になり、何か継続できることはないかと考えた結果、日記を書くのが良いのではないかと思い、1月1日から毎日1日の振り返りを書くようになった。
その日記には、一日にあった嬉しいこと、悲しいこと、つらかったこと、時には愚痴などの些細な事のすべてを記録している。毎日夜に15分くらい一日を振り返って思ったことを思ったままに書くのである。
日記を継続することで、私にはたくさんの良い変化が生まれたので紹介したいと思う。

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一つ目は、その日あった嫌なことを日記に書いて文章にすることでストレス発散になり、次の日にいやな気持ちを持ち越すことがなくなったことである。
そして、ネガティブなことを文章にしているうちに、私の場合「なんでこんなことで悩んでいたんだろう」と思うようになってくる。
今までの悩みはだいたい自分の考えすぎから生まれた些細なものなのだなと、日記によって確認することができた。このことから、怒りをテレビの前で表すことがなくなった。

二つ目は、一日の振り返りをしていると、悪かったところは「次の日からこうしよう」と改善策を練ることができるし、よかったところは「ここはよかったからこれからも続けていこう」と、次の日により頑張ろうと意欲を沸かせることができるようになる。このことが特に私の今の人生を変えたといえる。

私は本当に根っからの怠惰で、休みの日は一日中家で寝ていたり、普段の学校も遅刻ギリギリに学校についたりとだらしない生活を送ることが今まで送ってきた。しかし、日記を書くことによって、「一日中何もしていないと振り返ることがなくてつまらない」と考えるようになり、積極的に外出したり、運動をしたりなどアクティブな人間になった。
また、大学二年生の前期は友達と遊ぶか家でスマホを使って動画をみるかの二択しかなかったのだが、「こんな生活していると、日記にスマホいじって一日終わったとしか書くことないな」と思うようになり、隙間時間で映画やドラマ、漫画を見たり、本を読んだり、さらには英語の勉強も始めるようになった。

これは私の中で人生の大きな変化であり、今までボーっと過ごしていた一日が「ただ一日の振り返りを文章に書く」というささいな行為によってこんなにもアクティブに活動することができ、かつ隙間の時間は芸術に触れたり、勉強したりして、こんなにも充実した生活を送れるようになるのかと感動した。

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このことを踏まえて私にとって「文章を書く」という行為は、一種のストレス発散方法であることと、自分を豊かにしてくれるものの手段の一つであると考えた。

文字に起こすことで、ストレスが解消されたり、次の日の意欲を挙げたりと、私の中でとても大きな役割を果たしている。特にこの根っからの怠惰である私が、一日に2時間もカフェで勉強をしていることに自分でも驚いている。昔は30分も落ち着いて席に座ることができなかったのに、今では2時間以上、勉強に集中することができた。

これからも「文字を書く」という行為とともに自分の人生をより充実させ、より幸せな人生を送っていきたい。