梨にポッカレモンを垂らしてみた。理解されないけれど、私の定番
かがみよかがみとTikTokのコラボ企画。今回は特別企画のため、通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
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いつだったか忘れたが、それは梨の美味しい季節だった。
母が剥いてくれた梨を食べていると、目についたのは夕飯のさんまの大根おろしに使ったポッカレモンのミニボトル。
なぜか私は、皿の上に載っている梨にポッカレモンを何滴か垂らした。
その梨を口にすると、今まで知らない味がした。
嫌なものではない、梨のみずみずしさにポッカレモンが溶け込んでいる。
酸っぱくもない甘すぎもしない、そんなずっと味わっていたい……いや、むしろ自分が梨の一部になりたいそんな味。
それからというもの、毎回私は梨を食するときにポッカレモンを何滴か垂らすということがお決まりになった。だが、難点はただ一つ。誰にも理解されないということだ。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。