私は就職を機に関東に引っ越して来た。しかし、住んでいる場所は、東京都内でもなければ、東京近郊と言うには難しいもっとローカルなエリアだ。
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私が住んでいるところは、東京都心に比べて、空気がきれいで静かなところだ。人口も多くない。
東京に行く電車はあるが、気軽に行ける距離ではなく、物理的にそして心理的に距離があるように感じる。
もちろん 東京と全くつながりがないわけではない。 私の上司は東京に住んでいるし、私の親戚も東京に住んでいる。
就職する前にも、親戚の家によく遊びに行った。何度も東京観光の拠点にさせて貰った。もちろん今も遊びに行っている。
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つい先日、会社のチームの人と、東京が分からないという話をした。
例えば、原宿にはもう何年も行っていないという人ばかりであった。大学を卒業してから行ったことがないと言っている人もいた。
原宿には どうしても若い人の町、カラフルで派手な町はというイメージがあり、足を踏み入れることにためらいを感じてしまう。
もちろんそれは竹下通りの周りだけの話で、大人な雰囲気のエリアが存在することは知っている。
だが、そのエリアにたどり着くまでに若い人とすれ違うことが何だが緊張してしまうと先輩が言っていて、納得してしまった。
私も同じことを思っていたからだ。
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駅が大きく変わったのを皮切りに、街が様変わりしたのは知っている。ギリギリコロナ前に私はキャットストリートに行った。
また交通の中心である新宿はよく通るが、どこに何がわからんあるか分からないと言っている人が多かった。私も新宿ではよく迷う。
東口の方に行きたいのに、なぜか西口に出てきてしまい、迷子になった。
友達との待ち合わせ場所に辿り着けず、友達に今いるところを伝えて迎えに来てもらったこともある。
地図を見ながら歩いていても、目的地にたどり着けない。地上から地下を移動しているうちに、全く違う場所へ来ているのだ。
何度か新宿駅を使っているうちに、だいたいの場所がわかるようになって、待ち合わせ場所ではなく、私がいる場所に友達に来てもらうことはなくなった。
だがしかし、コロナ禍を挟んで、また迷子が再発した。最近新宿駅も便利になったと聞いたが、まだ実感は湧いていない。
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東京に住んでいる友達もいるので、その友達と会う時は東京で会うことが多い。
何よりも東京にはお店が多い。それもおしゃれで可愛いお店だ。
それはカフェであったり、洋服の店だったり雑貨屋だったり全てのジャンルにおいていえることだが、どれもお店の規模が大きくて、品揃えも豊富だ。
素敵なもので溢れていて、東京を歩いているだけで物欲が湧き上がってくる。
スカートだったらスカートを比較するだけのお店が揃っている。最高のものが買える。
東京は人が多くて苦手なこともあるが、人が多いからこそ一流のものが集まり、最高のものに出会える。
そんな魅力的な街、東京でたくさんの人とたくさんの時間を過ごして来た。
きっとこれからも新たな刺激を感じるだろう。