なんとなくお金の知識や情報をキャッチアップしたいけど、何をどうチェックしたらいいのかわからない…。そんな質問を、とてもよく聞かれます。

調べてみるとWebの記事やらYoutubeやらSNSやら、色々なところでお金の情報が発信されていますよね。中にはもちろん正しい情報を発信している人もいますが、間違った情報を発信していたり、自分のビジネスへの誘導をしている人もいたり、どの人が正しくてどの人が正しくないかというのはなかなか判断がつきにくいという人もいるのではないでしょうか。

今回はお金の専門家である私がどのようにお金の知識や情報を収集していて、どんな方法がみなさんにおすすめなのかお話ししていきたいと思います。

難しい「国が出している情報」。子ども向けサイトがおすすめ!

1次情報とはなにかというと、簡単にいえば国が出している情報です。日本銀行、財務省、金融庁、消費者庁、国税庁、厚生労働省などなど、私たちのお金に関する情報がたくさん載っています。私たちのお金に関するルールは基本国が決めています。なので、ここに一番正しい情報が載っていると言っても過言ではありません。

ただ難点としては、サイトに書いてある内容の難易度が高いこと。難しい用語に難しい説明ばかりで、正直お金の知識初心者の方には理解するハードルがかなり高めです。

そこでおすすめなのが、各省庁が作っている学生や子ども向けなどの教育ページ。

たとえば、

財務省キッズコーナー

国税庁 税の学習コーナー

厚生労働省 いっしょに検証!公的年金

日本銀行 金融広報中央委員会 教材

子どもや学生向けだからと言って、内容は侮れません。きっと大人のみなさんも知る機会がなかったようななるほど~となる内容が詰まっています。また、子ども向けだからこそすごく基礎的な内容から知ることができるページも多いです。

注意したいポイントとしては、各省庁などのトップページからたどり着こうとすると、これらのページを探すのも大変だったりします。なので、「国税庁 子ども」といったように検索サイトで検索してからいくと、すぐたどり着くのでおすすめです。

 たくさんの人の目を通して作られた「本や新聞」で学ぼう

次にチェックしてほしいのが、本や新聞。本や新聞を書いているのは、基本的にはその道のプロや研究者、専門家などです。

そして、発行の際には校閲や、その文章を出す責任者のチェックが入ってから世に出ることが一般的です。つまり、一人以上の何人かが目を通して世に出ているわけです。SNSYoutubeは基本自分一人で発信されている方がほとんど。そういう意味でも、たくさんの人がチェックして世に出されているコンテンツである本や新聞の方が、より正確性は高いと言えます。

また、本は知りたい知識をより詳しく学ぶことができますし、新聞は日々起きている新しい情報を得ることができます。このふたつをチェックすることはお金のあれこれを学ぶ上ではとても大事です。

 まずは、ニュースサイトの経済欄のタイトルだけを読むことから

実際のところ、いろいろ学びはしたいけど、時間もないし難しいのは嫌だな…と思う方も多いはず。何かを読んだり調べたりするのって、どうしてもちょっとハードルが高いですよね。

そこでとりあえず情報をキャッチアップするという意味でおすすめなのが、スマホで読むことのできる各種ニュースサイトの経済欄のタイトルだけ読むということ。たとえば値上げの情報や、所得税についての変化などなど、今起きているいろいろなことがニュースになり、見出しとして並べられています。

その見出しをちょっとした時間でちらっと眺めるだけでも私たちの生活にすることで日々どんなことが起きているのかがわかりますし、ちょっと気になるかも!と思ったものがあれば、記事を読んでみたり、調べてもよし。一つのことを深く理解するというだけでなく、さらっとたくさん拾うのも情報収集スキルの一つです。

 インフルエンサー発信には注意。まずはこの3ステップで!

インフルエンサーの発信はよほど信頼できそうな人じゃない限りは、この3つのステップの後に参考にするくらいがちょうどいいかもしれません。

本を読むのも新聞を読むのもちゃんとした1次情報にアクセスするのももちろん大事!でも最初から高い目標を設定してしまうと、なかなか始められなかったり、やったはいいものの長続きしなかったり、続けるのが難しかったりすることも。身構えて始めるより、さくっとはじめて情報に触れることが大事!まずは気軽に朝1分でもいいので、ニュースの見出しを読むことからぜひ始めてみてくださいね。