私は基本的に、計画を立てて動くタイプではない。学生の頃から、そのときできることをがむしゃらにやるタイプ。心配性なのもあって根を詰めてやることができてしまうので、計画も効率も何それ美味しいの状態。時間や体力が潰えるまで勉強するのが常だった。

一応改善したいとは思っているものの、結局今でも逆算して行動するのが苦手なまま。なので「今年のうちにやりたいこと」もしばらく思い浮かばなかったのだけど、ここ1ヶ月の出来事がきっかけでピンと閃いた。

それは、掃除である。

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私は基本的に……というか物心ついたときから一貫して、掃除・片付けの類が苦手だ。毎日掃除をするという概念を未だ習得できておらず、物を出したら大体そのままにしがちで、一念発起して片付けをすると逆に物を失くしてしまう。おそらく掃除できない人の典型なんじゃなかろうか。

そしてここがまた問題なのだが、趣味の大半が「物が増える系」なのだ。二大巨頭は手芸と二次元コンテンツ。後者はデジタル世界で収まってくれていればよかったのだが、グッズ集めるのも好きなので……あとアナログ人間でもあるので円盤や紙で持っていたいし(まあ、現物は特典もつきますからね!)。

ということで、みるみるうちに物が増えていく。買ったらその分何かを手放そうともするのだが、限度というものがある。推しグッズは手放せないとなると意外と他のものがないのだ。くたくただけど念のため取っておいていた服を処分したり、もう役目を果たした本を手放したり、お菓子の空箱(これも趣味の一つ)の一部を捨てたりしてみても、結局プラマイゼロは無理。どう頑張っても微増するのだった。

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まあ仕方ないのかなと諦めモードになっていた頃、推し関連で珍しく漫画雑誌を2号連続で購入した。するとどうなったか。

1冊目の時点で薄々感じていたが、部屋にやってきたときの圧がすごいのだ。というのも既に本棚に余裕がなく(文庫も隙間に横置きしている)、その辺に置いておくしかないのである。そして「その辺」スペースにも既に先客がいて、もはや彼らにとって第二の故郷となってしまっている。

地味に潔癖が入っているので床に直置きは滅多にしないのだが、その代わり収納ボックスやキャリーケースなどの上がいっぱいいっぱい。自分の中では法則に則って「配置」されているのだが、傍から見たらシンプルに汚部屋の部類だろう。

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さらに先日、推しユニットのアルバムを購入したときのこと(推し活はかどってるね)。有償特典であるA3サイズのクリアポスターと共に自室に入ったとき、推しをここに踏み入れさせることに罪悪感を感じたのだ。

出しっぱなしの物で溢れ、いたるところにホコリが潜んでいる……ああ、静電気で推しの顔に(フィルムカバー越しだけど)ホコリが!おそらく推しの部屋は常に整理整頓が行き届いているだろうし、こんな部屋にはいたくないだろう。私としても、彼の顔が汚れるのは何としても避けなければならない。

とりあえずポスターは最も安全な壁に避難していただいたが、他のグッズのためにも部屋全体の清掃に着手しようという気にやっとなった。スイッチの入るタイミングが圧倒的に遅かったが、気づいたときが始め時。今年は既に2ヶ月を切っているが、逆に短期決戦のほうがいいかもしれない。

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ということで、まずは「一応」で保存していた紙類やお菓子の容器を処分するなどし、その隙間にはみ出ていたものを収納してみる。しばらく使わないものは押入れにin。そしてコロコロで小さなごみを回収していくと……なんということでしょう、これだけで床面積が少し増えたではないですか。

とはいえ、他人から見たらたぶん何も変わっていない。それにキャリーケースの上は未だにサイドテーブル状態である(しかも満杯)。ただ、このサイドテーブルが便利すぎて、ここに置き始めた以前はここにいる小物たちはどうしていたのか思い出せないほどだ。

いや、「ほどだ」じゃないのよ。次はこのサイドテーブルの撤去に着手しなければ。壁で微笑む推しが監視……いや、見守ってくれているはずだ。